ランタイム依存関係
Swarmのインストール、設定、展開を正しく行うには、以下の依存関係が必要になります。
- 推奨オペレーティングシステム。詳細については、「推奨オペレーティングシステム」を参照してください。
- Swarmの必須モジュールが付属しているApacheサーバ。詳細については、「Apache Webサーバ」を参照してください。
-
Swarmの必須モジュールが付属しているサポート対象バージョンのPHP。詳細については、「PHP」を参照してください。
-
サポートされているHelix Coreサーバの展開環境と、Swarmをホストしているシステムからこの展開環境に接続するための機能。詳細については、「Helix Coreサーバの要件」を参照してください。
注意「Helix Coreサーバの展開環境」とは、稼働している
p4d
サーバ、プロキシサーバ、レプリカサーバ、エッジサーバ、またはコミットサーバのことを指しています。 - curlまたは
wget
(Swarmワーカーの操作用)。詳細については、「ワーカーの依存関係」を参照してください - サポート対象バージョンのPerl (Helix Coreサーバトリガとの統合用)。詳しくは、「トリガの依存関係」を参照してください。
- セキュリティ強化版Linux (SELinux)がインストールされている場合は、正しく設定を行う必要があります。詳細については、セキュリティ強化版Linux (SELinux)」を参照してください。
オプションの依存関係
- LibreOffice: Officeタイプのドキュメントを表示する場合に必要です。詳細については、「LibreOffice」を参照してください。
- zip: これは、コマンドラインアーカイブツールです。zip形式のアーカイブファイルやフォルダをダウンロードする場合に、このツールが必要になります。詳細については、「Zip」を参照してください。
- Helix認証サービス SSO: Helix CoreサーバがHelix認証サービス用に設定されている場合に、SSOでSwarmを認証することができます (「Helix認証サービス SSO」を参照)。
- Sendmail (またはこれと同等のもの): Swarmのメール通知を使用する場合に必要です。詳細については、「Swarmのメール通知」を参照してください。
推奨オペレーティングシステム
Perforceは、以下に示すいずれかのオペレーティングシテテムにSwarmをインストールすることをお勧めします。
- Ubuntu 18.04 LTS and 20.04 LTS
- CentOS 7、8: RemiリポジトリのPHPライブラリがインストールされている最新のリリース(「PHP」を参照)。このリリースのSwarmに対応する最新リリースは、7.9と8.3です。
- RHEL 7、8: RemiリポジトリのPHPライブラリがインストールされている、安定性が高い最新のリリース(「PHP」を参照)。このリリースのSwarmに対応する最新リリースは、7.9と8.2です。
SwarmをWindowsマシンにインストールすることはできません。
その他のLinuxディストリビューション
推奨オペレーティングシステム上では稼働しないLinuxディストリビューションについては、Swarmのテストは行っていません。そのため、推奨オペレーティングシステム以外のオペレーティングシステムを使用している場合、十分なサポートを提供できないことがあります。
カーネルバージョン2.6以降のIntel (x86_64)とglibc2.11以降が付属しているLinuxディストリビューションであれば、Swarmが稼働する可能性が高くなります。Swarmには、バイナリバージョンのP4PHPが付属しています。これは、PHP用のPerforceの拡張版です。このP4PHP依存関係により、通常、SwarmにインストールできるLinuxディストリビューションの制限事項が設定されます。
上記以外の実行時の依存関係が満たされている場合は、自分でP4PHPを作成し、別のオペレーティングシステムでSwarmを実行できる場合があります。P4PHPを入手して作成する方法については、P4PHPのリリースノートを参照してください。
P4PHPは、スレッド操作をサポートしていません。ソースからP4PHPをコンパイルする場合は、コンパイル対象バージョンのPHPがスレッド化されていないことを確認してください。
Apache Webサーバ
Swarmを使用するには、バージョン2.4以降のApache HTTP Serverが必要になります。
重要CentOS/RHELの場合のみ:
CentOS 7: SwarmからPHP 7.xにアクセスできるようにするには、Remiリポジトリ構成パッケージ(remi-release-7.rpm)を使用します。このRedHatリポジトリで、sclo-php7x-php-pecl-redis拡張機能とsclo-php7x-php-pecl-igbinary拡張機能を使用することはできません。これらの拡張機能は、別の場所で使用する必要があります。
RHEL 7: SwarmからPHP 7.xと各種の必須PHP拡張機能にアクセスできるようにするには、Remiリポジトリ構成パッケージ(remi-release-7.rpm)を使用します。php7x-php-pecl-redis拡張機能とphp7x-php-pecl-igbinary拡張機能は、このRedHatリポジトリでは使用できません。別の場所で使用する必要があります。
CentOS/RHEL 8: SwarmからPHP 7.xにアクセスできるようにするには、Remiリポジトリ構成パッケージ(remi-release-8.rpm)を使用します。SwarmからEPELパッケージにアクセスできるようにするには、epel-release-latest-8.noarch.rpmリポジトリ構成パッケージを使用します。
Swarm 2019.1~2020.1: これらのバージョンのSwarmでは、CentOS/RHEL 7用のSCLリポジトリのPHPパッケージが使用されていました。これは、CentOS/RHELの標準バージョンよりも新しいバージョンのPHPにアクセスできるようにするためです。この場合、Apache用のhttpd24-httpdパッケージを使用する必要がありました。必要なパッケージは、すべて/opt/rhにインストールされていました。
Swarm 2020.2: このバージョンのSwarmでは、CentOS/RHEL 7と8用のRemiリポジトリが使用されます。これにより、標準のファイルシステム構造にPHP7.4がインストールされます。そのため、Apache用の旧バージョンのhttpd24-httpdが必要なくなり、標準システムバージョンのApacheが再度使用されることになりました。
バージョン2019.1から2020.1までのSwarmでは、以下の場所にSCL Apacheサイト構成ファイルがインストールされていました。
/opt/rh/httpd24/root/etc/httpd/conf.d/perforce-swarm-site.conf
この構成ファイルが存在する状態でSwarmをバージョン2020.2にアップグレードすると、この構成ファイルが/etc/httpd/conf.d/perforce-swarm-site.confディレクトリにコピーされます(このディレクトリ内にファイルが存在しない場合)。また、このファイルが上書きされ、参照先が/var/log/httpd24から/var/log/httpdに変更されます。
Swarm用のサイト構成ファイルが/etc/httpdディレクトリ内に既に存在する場合、構成ファイルのコピー操作と上書き操作は実行されません。
アップグレードが完了すると、httpd24-httpdが無効になります。
Apacheサーバの起動時にApache HTTPサーバのLinuxテストページが表示されないようにするには、/etc/httpd/conf.d/ディレクトリのwelcome.confファイルの内容をコメント化します。
Apacheサーバの起動時に、Swarmの構成情報の代わりにApache HTTPサーバのサンプル構成情報が読み込まれないようにするため、/etc/httpd/conf.d/ディレクトリ内のautoindex.confファイルの名前をz-autoindex.confなどに変更してください。この処理が必要になる理由は、/etc/httpd/conf.d/ディレクトリ内で最初に見つかった構成ファイル(アルファベット順)がApacheによって実行されないようにする必要があるためです。実行する必要があるのは、perforce-swarm-site.confファイルです。
Swarmではまた、以下に示すApacheモジュールも必要になります。
- Ubuntu: PHPと相互に通信するためのmod_phpx (通常、PHPとともにインストールされます)
- CentOS/RHEL: PHPと通信するためのphp-fpm (通常、PHPとともにインストールされます)
-
URL書き換えエンジンのmod_rewrite
「x
」は、7など、使用しているPHPのバージョンです。PHPのサポート対象バージョンについては、「PHP」を参照してください。
サポートされているのはprefork
MPM マルチプロセッシングモジュールの略称。Apache WebサーバのコンポーネントであるMPMは、ネットワークポートへのバインディング、要求の受信、要求を処理するための送信操作を実行します。のみです。ワーカーやイベントのMPMを使用することはできません。P4PHPではスレッド操作がサポートされていないため、これらのMPMを使用すると問題が発生する可能性があります。
プリフォークMPMの詳細については、https://httpd.apache.org/docs/2.4/mod/prefork.htmlを参照してください。
PHP
Swarmでは、PHP 7.0、7.1、7.2、7.4のいずれかが必要になります。
重要
- P4PHPはスレッド操作をサポートしていないため、PHPはスレッド化されていない状態になっている必要があります。
CentOS 7: SwarmからPHP 7.xにアクセスできるようにするには、Remiリポジトリ構成パッケージ(remi-release-7.rpm)を使用します。このRedHatリポジトリで、sclo-php7x-php-pecl-redis拡張機能とsclo-php7x-php-pecl-igbinary拡張機能を使用することはできません。これらの拡張機能は、別の場所で使用する必要があります。
RHEL 7: SwarmからPHP 7.xと各種の必須PHP拡張機能にアクセスできるようにするには、Remiリポジトリ構成パッケージ(remi-release-7.rpm)を使用します。php7x-php-pecl-redis拡張機能とphp7x-php-pecl-igbinary拡張機能は、このRedHatリポジトリでは使用できません。別の場所で使用する必要があります。
CentOS/RHEL 8: SwarmからPHP 7.xにアクセスできるようにするには、Remiリポジトリ構成パッケージ(remi-release-8.rpm)を使用します。SwarmからEPELパッケージにアクセスできるようにするには、epel-release-latest-8.noarch.rpmリポジトリ構成パッケージを使用します。
必須PHP拡張機能
Swarmを使用するには、以下に示すPHP拡張機能が必要になります。
Swarmをパッケージからインストールする場合、これらのPHP拡張機能はすべて、すべてのプラットフォームで、依存関係として自動的にプルされます。
-
iconv (文字エンコーディングコンバータ)
https://secure.php.net/iconvこれはほとんどのPHPディストリビューションでデフォルトで有効になっています
-
JSON (JavaScript Object Notation)
https://secure.php.net/jsonこれは通常、ほとんどのPHPディストリビューションではデフォルトで有効になっていますが、最近のディストリビューションではオプションになっています
-
Session (セッション処理)
これはほとんどのPHPディストリビューションでデフォルトで有効になっています
-
P4PHP のバージョン2019.1以降(Perforce PHP 拡張機能)
P4PHPの最新バージョンは、Swarmパッケージ、OVA、およびtarballのインストールに含まれます。
注意Swarmのパッケージ、OVA、tarballを使用したインストール:SwarmがサポートするPHP 7の各バージョン用として、2つのバージョンのP4PHPが用意されています。これらはp4-bin/bin.linux26x86_64ディレクトリにあります。
- perforce-php7x.soはSSL 1.0.2を使用するシステムに対応しています。
- perforce-php7x-ssl1.1.1.soは、SSL 1.1.1を使用するシステムに対応しています(デフォルト設定の場合、Ubuntu 18.04とUbuntu 20.04ではSSL 1.1.1が使用されます)。
「x」は、PHP 7のバージョンです。
perforce.iniファイルがP4PHPの正しいバージョンを指しておらず、SSLが有効になったHelixサーバに接続している場合、以下のような動作になります。
- Swarm Webページが読み込まれず、Connection Resetエラーが表示される。
- Apacheのエラーログに、「undefined symbol:SSLeay」というメッセージが記録される場合がある。
Swarmをアップグレードする場合:
- SwarmのパッケージまたはOVAの場合: P4PHPの最新バージョンは自動的にインストールされます。
- Swarm tarballのインストール: 新しいSwarm tarball内で、P4PHPのバージョンを使用するようにSwarmを設定する必要があります。Swarm tarballのアップグレードの方法については、「Swarmのtarballインストール環境のアップグレード」を参照してください。
-
php-xml (XML操作のためのDOM API。これがインストールされていない場合、Swarm RSSフィードは機能しません)
多くのオペレーティングシステムではPHPに含まれています。Swarmをパッケージ以外の方法でインストールする場合、CentOS/RHEL上では手動でインストールする必要があります
-
php-mbstring (マルチバイト文字列。これがインストールされていない場合、Swarm RSSフィードは機能しません)
多くのオペレーティングシステムではPHPに含まれています。Swarmをパッケージ以外の方法でインストールする場合、CentOS/RHEL上では手動でインストールする必要があります
-
php-redis (Redis用のPHP拡張機能。これがインストールされていない場合、Swarmキャッシュは機能しません)
多くのオペレーティングシステムではPHPに含まれています。Swarmをパッケージ以外の方法でインストールする場合、CentOS/RHEL上では手動でインストールする必要があります
- CentOS: パッケージに付属しているSwarmをインストールしない場合は、php-redisのほかに、以下に示す拡張機能を手動でインストールする必要があります。
- sclo-php74-php-pecl-redis (Redis用のPHP拡張機能。これがインストールされていない場合、Swarmキャッシュは機能しません)
- sclo-php74-php-pecl-igbinary (Redis用の置換PHPシリアライザ。これがインストールされていない場合、Swarmキャッシュは機能しません)
- RHEL: パッケージに付属しているSwarmをインストールしない場合は、php-redisのほかに、以下に示す拡張機能を手動でインストールする必要があります。
- php74-php-pecl-redis (Redis用のPHP拡張機能。これがインストールされていない場合、Swarmキャッシュは機能しません)
- php74-php-pecl-igbinary (Redis用の置換PHPシリアライザ。これがインストールされていない場合、Swarmキャッシュは機能しません)
推奨されるPHP拡張機能
以下に示すPHP拡張機能を使用すると、Swarmの機能が大幅に拡張されます。
- Imagick (ImageMagickをPHPに統合) https://secure.php.net/imagick
Imagickのインストール手順。
ソースからPHPをビルドする(非推奨)
ソースからPHPをビルドする場合、以下の依存モジュールが必要になります。
- openssl
- mcrypt
- zlib
- gettext
- curl
- apxs (Apacheの拡張ツール)
PHPビルドにこれらのモジュールを含める方法について詳しくは、ソースPHPドキュメンテーションを参照してください。通常、依存関係のロード元を定義する--with-xxxxオプションが存在します。
apxs、zlib、opensslの例を以下に示します。
./configure --with-apxs2=<path_to_apxs> --with-zlib=<path_to_zlib_library> --with-openssl
Helix Coreサーバの要件
Swarmは、Helixサーバ (標準メンテナンスバージョン)のすべてのサポート対象バージョンで機能します。このリリースのSwarmでサポートされているバージョンは、以下のとおりです。
- 2019.2
- 2020.1
- 2020.2
- 2021.1
バージョン2020.1以降のHelixサーバでは、Swarmでストリーム仕様ファイルの編集と表示を行うための権限が変更されました。SwarmユーザがSwarmでストリーム仕様ファイルの表示や編集を行うには、ディポ全体(//...)に対するadmin 権限が必要です。
Helixサーバ 2020.2以降: 既存の保留ファイルと同じ内容で新しい保留ファイルを作成した場合、同じ内容のアーカイブファイルが複製されるのではなく、既存のアーカイブファイルの内容が参照されるようになりました。この機能のために、HelixサーバやSwarmの設定を変更する必要はありません。
Helixサーバに導入されたこの新機能により、Swarmが管理する保留状態のレビューチェンジリストで必要になるディスクスペースが自動的に削減されます。これらのチェンジリストは、Swarmの内部で使用されるSwarm専用のチェンジリストとして作成されます。Helixサーバによって更新されるのは新しい保留ファイルだけになり、既存の保留ファイルが更新されることはありません。
Swarmが管理するチェンジリストの詳細については、「内部処理」を参照してください。
https://www.perforce.com/downloads/helix-core-p4dからHelixサーバをダウンロードしてください。
-
Swarmでは、P4AUTHを使用するように設定されているHelixサーバはサポートされていません。詳しくは、『Helix Coreサーバ管理者ガイド』の「集中認証サーバ(P4AUTH)」を参照してください。
-
Swarmでは、Helix MFA Authenticatorはサポートされていません。
SwarmのHelixサーバ自動ユーザの要件
Helixサーバに対してSwarmを実行するには、admin権限以上の権限を持つSwarm用の自動ユーザをHelix Coreサーバで設定する必要があります。このユーザは、既存のユーザでも、Swarmをサポートするために新しく作成されたユーザでもかまいません。
Helixサーバに対してHelix認証サービスが構成されている場合、Swarm上で稼働するユーザアカウントでHelix認証サービスを使用しないでください。
Helix Coreサーバの詳しい設定方法については、『Helix Coreサーバ管理者ガイド』の「サーバのインストールとアップブレード」を参照してください。
SwarmとHelixサーバのインストールに関する考慮事項
SwarmとHelixサーバをインストールする場合は、以下の点を考慮する必要があります。
-
Unicode文字を含むすべての文字を表示し、それらの文字をSwarmで正しく処理するには、HelixサーバをUnicodeモード用に設定します。HelixサーバをUnicodeモード用に設定する方法については、『Helix Coreサーバ管理者ガイド』の「Unicode環境の構成と管理」を参照してください。
-
小規模なシステムの場合、同じマシン上でSwarmとHelixサーバを稼働させることができます。
-
大規模なシステムの場合は、個別のマシンでSwarmとHelixサーバを使用することをお勧めします。その場合、ネットワーク性能を最大限に高めるため、マシン同士を近くに配置することをお勧めします。
-
SwarmとHelixサーバが稼働するマシンで、同じオペレーティングシステムを使用する必要はありません。例えば、HelixサーバをWindowsサーバで使用し、SwarmをCentOSサーバで使用することができます。
Helixサーバにインストールされたトリガは、Swarmとの通信を行います。SwarmとHelixサーバとのネットワークで大きな遅延が発生する場合、トリガのパフォーマンスが低下する可能性があります。
SwarmをWindowsマシンにインストールすることはできません。
トリガの依存関係
Swarmのインストールを完了するには、SwarmトリガをHelixサーバにインストールする必要があります。
Swarmトリガを使用するには、perl 5.08+
が必要になります(以下のURLからダウンロードできます):
https://www.perl.org/get.html
Swarmは、Windowsプラットフォーム上のStrawberry Perlに対してテストされています。以下に示すように、Perlの最小インストール要件に含まれていない必須のPerlモジュールが2つあります。
-
Swarmサーバを呼び出すには、HTTP::Tinyモジュールが必要になります。このモジュールが存在しない場合、トリガは、コマンドラインCurlプログラムを使用します。これは、Windows上のStrawberry Perlの標準モジュールです。CentOS 7、CentOS 8、Ubuntu 18.04、Ubuntu 20.04に付属しているバージョンのPerlで、このモジュールをパッケージとして使用することができます。
SSLを使用するようにSwarmサーバが設定されていて、HTTP::Tinyモジュールが存在する場合は、IO::Socket::SSLモジュールが必要になります。これは、Strawberry Perlに付属する標準モジュールで、Linuxで使用することができます。
HTTP::Tiny
モジュールを使用できない場合は、トリガでcurl
を使用する必要があります。トリガを機能させるには、このモジュールをインストールする必要があります。例えばCentOSの場合、yum
パッケージインストーラでyum install curl
を使用して、このモジュールをインストールすることができます。
Swarmトリガを使用する場合は、以下のPerlモジュールもインストールする必要があります。
- Windows:
- ブラウザとサーバ間でデータを交換するには、JSONが必要になります。JSONは、Strawberry Perlにデフォルトで組み込まれています。
- Ubuntu:
- ブラウザとサーバ間でデータを交換するには、JSONをインストールする必要があります。
- JSON形式のデータを操作するには、libjson-perlをインストールする必要があります。
- CentOS/RHEL:
- ブラウザとサーバ間でデータを交換するには、JSONをインストールする必要があります。
- JSON形式のデータを操作するには、perl-JSONをインストールする必要があります。
SwarmパッケージをP4Dと同じマシンにインストールする
P4Dと同じマシンにSwarmをパッケージからインストールする場合、トリガを使用するには、以下のPerlモジュールをインストールする必要があります。
- Ubuntu:
- Perl 5.08以降
- SSLを使用するようにSwarmサーバが設定されている場合は、libio-socket-ssl-perlが必要になります。
- JSON形式のデータを操作するには、libjson-perlをインストールする必要があります。
- CentOS/RHEL:
- Perl 5.08以降
- SSLを使用するようにSwarmサーバが設定されている場合は、perl-IO-Socket-SSLが必要になります。
- JSON形式のデータを操作するには、perl-JSONをインストールする必要があります。
ワーカーの依存関係
Swarmは、一時的なワーカーを使用して、Swarmキューを処理します。新しいワーカーは、繰り返しタスクによって定期的に生成されます。
新しいワーカーが定期的に生成されるように、次のいずれかをインストールします。
- curl: https://curl.haxx.se/download.html
からダウンロードします - wget: https://ftp.gnu.org/gnu/wget/
からダウンロードします
Swarmワーカーの詳細については、「ワーカーを生成する繰り返しタスクをセットアップする」を参照してください。
Redisサーバ
Swarmでは、Redisを使用してキャッシュを管理する必要があります。Swarmは、Helixサーバのデータをキャッシュすることにより、Swarmで実行される一般的な検索処理のパフォーマンスを改善し、Helixサーバに対する負荷を軽減します。
Redisは、Swarmパッケージに含まれています。また、OVAとTarballにも付属しています。
- Swarm パッケージまたはOVA:Redisは自動的にSwarmマシンにインストールされ、Redisを使用するようにSwarmが自動的に設定されます。
- Swarm Tarballの場合: Redisのインストール手順については、「Redisのインストールと設定」セクションを参照してください。
Swarmを起動すると、Redisキャッシュの確認処理が実行されます。この確認処理の実行中は、Swarmにログインすることはできません。Redisキャッシュの確認処理にかかる時間は、Swarm上のユーザ数、グループ数、プロジェクト数によって異なります。メモリキャッシュを永続化すると、Swarmが起動するまでの時間を短縮することができます。メモリキャッシュを永続化するには、バックグラウンドでの保存機能を無効にして追加保存機能を有効にします(これらの設定は、redis-server.confファイルで行います)。詳しくは、「Redisサーバ構成ファイル」を参照してください。
オプション:
自分専用のRedisサーバを使用する場合は、Redisサーバ接続用の構成可能変数をSwarmで編集する必要があります。Redisサーバ接続の設定方法については、「自分専用のRedisサーバを使用する」を参照してください。
サポートされているWebブラウザ
Swarmを使用できるブラウザは以下のとおりです。
- 安定している最新バージョンのApple Safari
- 安定している最新バージョンのGoogle Chrome
- 安定している最新バージョンのMozilla Firefox
- 安定している最新バージョンのMicrosoft Edge
- 安定している最新バージョンのMicrosoft Internet Explorer
古いビルド、開発およびベータ版のビルドを含む上記以外のブラウザでも動作する可能性がありますが、正式にはサポートされていません。
- Swarmを使用するには、WebブラウザでJavaScriptとクッキーを有効にする必要があります。
- Swarmでは、モバイルWebブラウザはサポートされていません。
ワークフローの前提条件
Swarm 2019.2以降では、ワークフロー機能がデフォルトで有効になっています。
以前のバージョンのSwarmをアップグレードする場合は、トリガを更新する必要があります。詳細については、「Swarmのアップグレード」を参照してください。
ワークフロー機能を使用するための前提条件を以下に示します。
-
ワークフロー機能が有効になっている必要があります。詳しくは、ワークフロー システム構成可能変数を参照してください。
-
swarm-trigger.confファイルが正しく設定されている必要があります。詳しくは、「トリガを使用してイベントをSwarmにプッシュする」を参照してください。
-
Helixサーバトリガテーブルにワークフロートリガ行が含まれている必要があります。詳しくは、「トリガを使用してイベントをSwarmにプッシュする」を参照してください。
オプションの依存関係
LibreOffice
SwarmサーバにLibreOfficeがインストールされている場合は、SwarmでOfficeタイプのドキュメントをプレビュー表示することができます。LibreOfficeをインストールする必要はありませんが、LibreOfficeがインストールされている場合は、Swarmによって自動的に検出されます。
LibreOfficeの詳細については、「LibreOffice」を参照してください。
Zip
Swarmサーバにzipコマンドラインツールがインストールされている場合は、ZIP形式のアーカイブファイルとフォルダをダウンロードすることができます。
Zipツールのインストール方法と設定方法については、「Zip形式のアーカイブファイル」を参照してください。
Helix認証サービス SSO
HelixサーバでHelix認証サービスを使用してSwarmでSSOをサポートするには、バージョン2019.1以降のHelixサーバが必要です。
Helix認証サービスを使用して認証処理を実行するようにSwarmを設定する方法については、「シングルサインオンPHP構成」を参照してください。
Swarmのメール通知
Swarmのメール通知を使用するには、Sendmail (またはこれと同等のもの)が必要になります。デフォルト設定の場合、php.iniファイル内の設定は、インストールするSendMaiに依存します。Swarm用にメールを設定する方法については、「電子メール設定」を参照してください。
セキュリティ強化版Linux (SELinux)
Swarmでは、CentOS/RHEL 7とCentOS/RHEL 8のSELinuxがサポートされています。SELinuxは、Linuxディストリビューションのセキュリティを強化する高度なアクセス制御メカニズムです。
SELinuxは、以下の示す3つのモードのいずれかで動作します。
- enforcing: このモードの場合、定義されているセキュリティポリシーと一致しない操作がブロックされ、ログに記録されます。これが、SELinuxのデフォルトモードです。
- permissive: このモードの場合、定義されているセキュリティポリシーと一致しない操作がログに記録されますが、ブロックされることはありません。
- disabled: このモードの場合、SELinuxがオフになり、操作がブロックされることもログに記録されることもありません。
詳しくは、「CentOS/RHEL上のSELinuxの構成」を参照してください。
以下のようなSwarm構成エラーが表示された場合、Swarmに対してSELinuxが正しく構成されていません。CentOS/REHLでのSELinuxが正しく構成されているかどうかを確認してください。
インストールプロセスの選択
ランタイム依存関係に問題がないことを確認したら、いくつかの方法でSwarmをインストールすることができます。
可能であれば、パッケージを使用してSwarmをインストールすることをお勧めします。詳細については、「パッケージを使用してSwarmのインストールと構成を行う」を参照してください。パッケージを使用してインストールを行うと、Swarmのすべての依存関係がインストールされるため、ほかの方法よりも簡単にSwarmをインストールすることができます。Swarmの推奨オペレーティングシステムの一覧については、「推奨オペレーティングシステム」を参照してください。
以下に示すいずれかの方法でSwarmをインストールしてください(可能であれば、パッケージを使用してインストールすることをお勧めします)。
-
Swarm のRPMパッケージまたはDebianパッケージを使用する方法(推奨):
- 「パッケージを使用してSwarmのインストールと構成を行う」に記載されている手順を実行します。
- トリガトークンを確立します。詳しくは、「トリガトークンを確立する」を参照してください。
- Swarm用にHelix Coreサーバを設定します。詳細については、「Swarm用のHelix Coreサーバの構成」を参照してください。
- Swarmのインストール環境をカスタマイズするためのインストール後構成オプションを確認します。詳細については、「インストール後の構成オプション」を参照してください。
- 実稼働環境で使用する前に、Swarmか正しく機能するかどうかを確認してください。詳しくは、「Swarmのインストール環境を確認する」を参照してください。
これで、Swarmを使用するための準備が整いました。Swarmのエクスペリエンスをお楽しみください。
ヒントSwarmを初めて使用する場合は、「クイックスタート」の章を参照してください。
-
Swarm.OVA (Open Virtualization Appliance)を使用する方法:
- 「OVAからSwarm VMの展開と構成を行う」に記載されている手順を実行します。
- トリガトークンを確立します。詳しくは、「トリガトークンを確立する」を参照してください。
- Swarm用にHelix Coreサーバを設定します。詳細については、「Swarm用のHelix Coreサーバの構成」を参照してください。
- Swarmのインストール環境をカスタマイズするためのインストール後構成オプションを確認します。詳細については、「インストール後の構成オプション」を参照してください。
- 実稼働環境で使用する前に、Swarmか正しく機能するかどうかを確認してください。詳しくは、「Swarmのインストール環境を確認する」を参照してください。
これで、Swarmを使用するための準備が整いました。Swarmのエクスペリエンスをお楽しみください。
ヒントSwarmを初めて使用する場合は、「クイックスタート」の章を参照してください。
-
Swarm.tgz (Tarball):
- 「Swarmのインストールと構成をTarballから手動で行う」に記載されている手順を実行します。
- Redisを構成します。詳しくは、「Redis構成」を参照してください。
- Apacheの構成を行います。詳しくは、「Apache構成」を参照してください。
- PHPを構成します。詳しくは、「PHP構成」を参照してください。
- Swarmの構成を行います。詳しくは、「Swarmの構成」を参照してください。
- トリガトークンを確立します。詳しくは、「トリガトークンを確立する」を参照してください。
- Swarm用にHelix Coreサーバを設定します。詳細については、「Swarm用のHelix Coreサーバの構成」を参照してください。
- ワーカーを生成するための繰り返しタスクを設定します。詳しくは、「ワーカーを生成する繰り返しタスクをセットアップする」を参照してください。
- Swarmのインストール環境をカスタマイズするためのインストール後構成オプションを確認します。詳細については、「インストール後の構成オプション」を参照してください。
- 実稼働環境で使用する前に、Swarmか正しく機能するかどうかを確認してください。詳しくは、「Swarmのインストール環境を確認する」を参照してください。
これで、Swarmを使用するための準備が整いました。Swarmのエクスペリエンスをお楽しみください。
ヒントSwarmを初めて使用する場合は、「クイックスタート」の章を参照してください。