Zip形式のアーカイブファイル
zip
コマンドラインツールをSwarmサーバにインストールすると、SwarmでZIP形式のアーカイブファイルとフォルダをダウンロードできるようになります。Swarmの以下のページで[.zipをダウンロード]ボタンを使用すると、ZIP形式のアーカイブファイルをダウンロードすることができます。
インストール
apt-get
やyum
などを使用して、オペレーティングシステムの配布パッケージからzipコマンドライツールをインストールしてください。
構成
構成情報を変更しても、構成キャッシュを再ロードしない限り、その構成情報がSwarmで使用されることはありません。構成キャッシュを再ロードすると、変更した構成情報がSwarmで強制的に使用されます。Swarm構成キャッシュを再ロードするには、admin ユーザまたはsuper ユーザでなくてはなりません。[ユーザID]ドロップダウンメニューに移動して[システム情報]を選択し、[キャッシュ情報]タブをクリックしてから[構成の再ロード]ボタンボタンをクリックします。
SWARM_ROOT/data/config.php
ファイル内に記述されている以下の構成ブロックを使用して、アーカイブ機能を設定することができます。
<?php
// this block should be a peer of 'p4'
'archives' => array(
'max_input_size' => 512 * 1024 * 1024, // 512M (in bytes)
'archive_timeout' => 1800, // 30 minutes
'compression_level' => 1, // 0-9
'cache_lifetime' => 60 * 60 * 24, // 1 day
),
max_input_size
キーを使用して、ZIPアーカイブ内に保管できるファイルコンテンツやフォルダコンテンツの最大サイズを指定します。デフォルト値では、最大512メガバイトのコンテンツを圧縮することができます。値が小さいほどファイルおよびフォルダコンテンツのサイズは制限されますが、ダウンロード速度は速くなります。値が大きくなると、スキャン、同期、圧縮、ダウンロードにかかる時間も増加します。
archive_timeout
キーでは、SwarmがZIPアーカイブをダウンロードするための準備にかかる時間を秒単位で指定します。短い時間を指定すると、ネットワークとSwarmをホストするファイルシステムの性能によっては、ZIPアーカイブのサイズが制限される場合があります。max_input_size
で十分なサイズが指定されている場合であっても、archive_timeout
で指定された秒数が経過すると、アーカイブ操作が終了します。
compression_level
キーでは、使用する圧縮レベルを指定します。このレベルは、0
から9
の範囲内で指定する必要があります。「0」を指定した場合は、圧縮処理は実行されず、「9
」を指定した場合は、最大限の圧縮率で圧縮処理が実行されます。この値を大きくすると、ZIPアーカイブファイルが圧縮されてサイズが小さくなりますが、圧縮にかかる時間が非常に長くなる可能性があります。Swarmでは、デフォルト値として「1
」が使用されます。この場合、比較的短時間で適切なサイズに圧縮されます。圧縮レベルが1であっても、何も圧縮しない場合と比べて、元のサイズよりも大幅に圧縮されます。
cache_lifetime
キーを使用して、キャッシュされたZIPアーカイブの最大保存期間を指定します。大きい値を指定した場合、ZIPアーカイブがキャッシュに保存される期間が長くなり、頻繁にダウンロードするファイルに対するユーザエクスペリエンスが向上します。ただし、Helixサーバ内のディポのサイズによっては、ZIPアーカイブのサイズが非常に大きくなり、多くのディスク容量が必要になる場合があります。小さい値を指定すると、キャッシュに必要なディスク領域の量を減らすことができます。ただし、頻繁にアクセスされるZIPアーカイブがあり、頻繁にアーカイブを作成しなければならない場合などは、CPUおよびディスクリソースに影響を及ぼす可能性があります。
Zip形式のアーカイブファイルのダウンロード
Zip形式のアーカイブファイルをダウンロードするには、レビュー、チェンジリスト、ファイル、またはフォルダにナビゲートします。
zipコマンドラインツールがSwarmサーバにインストールされていない場合、[.zipをダウンロード]ボタンは表示されません。
[.zipをダウンロード]ボタンをクリックすると、Swarmによって以下の手順が実行されます。
- ファイル/フォルダのスキャン:
- Helix Coreサーバの保護設定に従い、操作を実行するユーザが、ファイルやフォルダ内のコンテンツに対する権限を持っているかどうかを確認します。
- ファイル全体のサイズがSwarmで処理可能なサイズであるかどうかを確認します。
- Helix Coreサーバで、ファイルのコンテンツをSwarmサーバに対して同期します。
- ファイルのコンテンツを圧縮してZIP形式のアーカイブファイルを作成します。
- 生成されたZIPアーカイブファイルのダウンロードを開始します。
- Swarmは、生成されたZIPアーカイブをキャッシュに格納することにより、同じファイルやフォルダに対する要求が繰り返し発行された場合に、同期処理や圧縮処理を可能な限りスキップするため、上記の手順の一部が実行されない場合があります。
- スキャン、同期、または圧縮の実行中にエラーが発生した場合は、Swarmによってそのエラーが表示されます。