QAC 8.2.2/QAC++ 3.2.2(PRQA Framework 1.0.5)以降

ビルドログを読むことで、ビルド対象のソースファイルをQAC/QAC++の解析対象としてプロジェクトに登録し、合わせてインクルードファイルの検索パスとマクロの設定を『ソースファイル個別の設定』として設定することができます。

QAC/QAC++の解析環境とコードのビルド環境が異なる場合に有益な方法ですが、解析環境から必要なソースファイルとヘッダファイル(コンパイルに必要なソースファイルとヘッダファイル)が参照できる必要があります(『Linux で開発したコードを Windows 版 QAC/QAC++ で解析する』を参照)。

手順 (GUI)

※QAC 9.5.0/QAC++ 4.3.0(PRQA Framework 2.4.2)以降のみ

1．Helix QAC(PRQA Framework)のGUIでプロジェクトを開き、[プロジェクト] > [同期] を選択します。

2．次のように設定し [同期] ボタンを押します。

• 同期タイプ：「ビルドログ」を選択します。
• 作業ディレクトリ：次に指定するビルドログに記録されているコンパイルコマンドを正常に実行できるディレクトリを指定します。
• ファイルパス：ビルドログのファイルパスを指定します。

3．ビルド対象のソースファイルがプロジェクトに追加されていること、個々のソースファイルごとに
　  インクルードパスとマクロが設定されていることを確認します。

手順 (コマンド)

次のコマンドを実行します。

　注１：qacliは<Helix QAC (PRQA Framework)インストール先>\common\binにあります

　注２：<プロジェクト>にはプロジェクトルートディレクトリを指定します。
　　　　(『プロジェクトの構造』を参照)

　注３：<ビルドログ>は次のフォーマットを満たしている必要があります。

・コンパイルコマンドが、ソースファイルごとに改行されている
・コンパイルコマンドの各行に、そのソースファイルのコンパイルに必要なインクルードパス
　およびマクロ定義も含まれている