p4 admin

サーバに対する管理操作を実行します。

構文規則

p4 [g-opts] admin checkpoint [-z | -Z] [prefix]
p4 [g-opts] admin journal [-z] [prefix]
p4 [g-opts] admin stop
p4 [g-opts] admin restart
p4 [g-opts] admin updatespecdepot [-a | -s type]
p4 [g-opts] admin resetpassword -a | -u user
p4 [g-opts] admin setldapusers p4 [g-opts] admin end-journal

説明

super権限を持つHelixサーバユーザは、共有Perforceサービスが稼働しているマシンとは異なるマシンでも、 p4 adminコマンドを使用して管理タスクを実行することができます。

サービスを停止するには、p4 admin stopを使用します。 このコマンドは、サーバの再起動時、 データベースが一貫した状態にあるようにするために データベースをロックし、その上でバックグラウンドプロセスを停止します。

サービスを再起動するには、p4 admin restartを使用してください。 データベースがロックされ、サービスが再起動した後、再起動を必要とする p4 configureの一部の設定が適用されます。

重要

アルファベット順の構成可能変数リスト」で特定の構成可能変数の詳細を確認すると、以下のような説明が見つかります。

この構成可能変数の値を変更した後、サーバを明示的に「停止」する必要があります。

注意

p4 admin restartを実行するだけでは不十分です。

UNIXを使用している場合は、「Perforceサービスを停止する」および「Perforceサービスを開始する」を参照してください。

Windowsを使用している場合は、「Helixサーバを開始および停止する」を参照してください。

チェックポイントを作成するには、p4 admin checkpoint [prefix]を使用します。サーバマシンにログインし、 p4d -jc [prefix]でチェックポイントを作成するのと同じことです。チェックポイントが作成され、 ジャーナルが連番を付けたファイルにコピーされます。プレフィックスを指定すれば、 これらのファイルはそれぞれprefix.ckp.nprefix.jnl.n-1という名前で保存されます。 ここで、nは連番です。 チェックポイントのMD5チェックサムは 別のファイル(checkpoint.n.md5)に書き込まれます。 そしてlastCheckpointActionカウンタが正常に完了したことを 表す値に更新されます。

注意

p4 admin checkpointコマンドを実行するには、サーバに接続されている必要があります。

プレフィックスの一部に任意のディレクトリを指定することにより、 そのディレクトリにチェックポイントおよびジャーナルを格納することができます (循環ジャーナルはカレントジャーナルの格納ディレクトリに関わらず、 P4ROOTディレクトリに格納されます)。 プレフィックスが指定されていない場合は、 デフォルトのファイル名checkpoint.n journal.n-1が使用されます。

p4 admin journalコマンドは、p4d -jjコマンドと同じ動作になります。 詳しくは、『Helix Coreサーバ管理者ガイド』の 「ジャーナルローテーションでトリガする」を参照してください。 これらのファイルは、Perforceサービス起動時の指定に従い、 サーバルートに作成されます。

p4 admin updatespecdepotコマンドを実行すると、サービスが保管フォームを スペックディポにアーカイブします。

注意
  • -aオプションを使用すると、すべての仕様タイプがアーカイブされます。
  • -sオプションを使用すると、次のように動作します。
    • 指定したタイプのみがアーカイブされます
    • 他のタイプはスペックディポに作成されます

p4 admin resetpasswordコマンドは、既存のパスワードを持つ 指定されたユーザが別のコマンドを実行する前に パスワードを変更することを強制します。このコマンドは、 authMethodperforceに設定されているユーザのみ機能します。 ただし、混合環境すなわちHelixサーバベースとLDAPベースの認証が有効な 環境で使用することができます。

  • パスワードが設定されているすべてのユーザ(このコマンドを実行するsuper権限のユーザを含む)について 強制的にパスワードをリセットするには、p4 admin resetpassword -aコマンドを使用します。
  • 単一のユーザにパスワードのリセットを強制するには、p4 admin resetpassword -u userを使用します。

p4 admin setldapusersコマンドにより、既存のすべての非スーパーユーザを、 LDAP認証を使用するように変更できます。 このコマンドは、各ユーザのユーザ仕様のAuthMethodフィールドを perforceからldapに変更します。 superユーザがLDAP認証を使用する場合、自分のAuthMethodを 手動で設定する必要があります。

オプション

-a

p4 admin updatespecdepotでこのオプションを指定すると、現在のすべてのフォームを使用して スペックディポが更新されます。

-s type

p4 admin updatespecdepotでこのオプションを指定すると、 指定したタイプのフォームを持つスペックディポが更新されます。 タイプは、clientdepotrepobranchlabeltypemapgroupuserjobstreamtriggersprotectserverlicensejobspecのいずれかになります。

-z

p4 admin checkpointまたはp4 admin journalでこのオプションを指定すると、 拡張子.gzで、チェックポイントとジャーナルファイルが 圧縮(gzip)フォーマットで保存されます。

-Z

p4 admin checkpointでは、チェックポイントは拡張子.gzを付けて 圧縮(gzip)フォーマットで保存されますが、ジャーナルファイルは レプリカサーバでの使用に備え、圧縮されません。

g-opts

グローバルオプション」を参照してください。

使用上の注意点

ファイル引数でリビジョン指定子を使用できるか? ファイル引数でリビジョン範囲を使用できるか? 最低限必要なアクセスレベル

適用外

適用外

  • super

  • オペレータに対して、checkpointjournalstoprestartオプションを指定することができます(「p4 user」の「ユーザのタイプ」を参照)。

  • パスワードを持つ新規作成されたすべてのユーザが最初にコマンドを 実行する前にパスワードをリセットすることを必須にするには、 構成可能変数dm.user.resetpasswordを次のとおり設定します。

    p4 configure set dm.user.resetpassword=1

    p4 admin resetpassword -aの実行によってパスワードがリセットされるのは、 その時点で存在する(かつ、パスワードが設定済みの)ユーザのみです。

  • p4 admin stopを実行するとPerforceサービスが停止するので、 接続が予期せず切断されたというエラーメッセージが 表示される場合がありますが、 このメッセージは無視してかまいません。
  • p4 admin updatespecdepotを実行する前に、スペックディポが存在している必要があります。
  • p4 dbstatp4 lockstatp4 logstatは、それぞれ独立したコマンドです。 p4 adminコマンドの古い構文は、下位互換性を保つための エイリアスとして残されています。
  • 詳細については、 「Helix Coreサーバ管理者ガイド」と 「Helix Coreサーバ管理者ガイド」を 参照してください。

p4 admin stop

共有サービスを停止します。

p4 admin checkpoint

checkpoint.nという名前のチェックポイントを作成し、 かつjournalという名前の新しいジャーナルを開始します。 以前のジャーナルの内容は journal.n-1(nは連番)にコピーされます。

p4 admin checkpoint name

name.ckp.nという名前のチェックポイントを作成し、 かつjournalという名前の新しいジャーナルを開始します。 以前のジャーナルの内容は name.jnl.n-1(nは連番)にコピーされます。

p4 admin end-journal

フェイルオーバーの場合、このコマンドは次のように動作します。

  • ジャーナルが正常に複製および整合されている直近時点で複製を終了します
  • 整合されている時点のジャーナル番号とオフセットを返します
  • スタンバイサーバのjournalcopyスレッドで停止します
p4 admin journal 増分バックアップのアクティブなジャーナルをチェックポイント間でローテーションします。
p4 admin restart このコマンドでサーバを再起動すると、特定の構成可能変数に対する変更が有効になりますが、すべての構成可能変数で同じ動作になるわけではありません。「アルファベット順の構成可能変数リスト」を参照してください。

関連コマンド

最後のチェックポイントのステータスを表示する

p4 counter lastCheckpointAction