Helix Core P4コマンドリファレンス (2020.1)

環境変数およびレジストリ変数

各オペレーティングシステムとシェルには、環境変数を設定するための専用の構文が用意されています。以下の表に、各オペレーティングシステムとシェルで使用されるP4CLIENT環境変数の設定方法を示します。

OSまたはシェル環境変数の例

UNIX: bash、ksh、sh

P4CLIENT=value ; export P4CLIENT

UNIX: csh

setenv P4CLIENT value

MacOS X (bash)

P4CLIENT=value ; export P4CLIENT

Windows

p4 set P4CLIENT=value

WindowsでHelixサーバをサービスとして実行する場合、管理者は、以下のように変数の値を設定する必要があります。

特定のサービスを指定する場合ローカルマシン上のすべてのユーザに対してサービスを実行する場合

p4 set -S servicename var=value

例えば、

p4 set -S Perforce P4DEBUG=" net.keepalive.idle =2700"

「Perforce」はサービスの名前です。

p4 set -s var=value

例えば、

p4 set P4PORT=ssl:myhost:1667

この場合、ユーザはポート1667経由でサービスに接続されます。

WindowsとmacOSでHelixサーバの変数を設定する方法については、p4 setコマンドの説明を参照してください。

注意

環境変数を設定するには、$homeを使用することができます。以下に例を示します。

P4IGNORE=$home/myignorefile

$homeは、ユーザのホームディレクトリのパスに拡張されます。ユーザのホームディレクトリは、HOME環境変数の値(Windowsの場合はUSERPROFILEの値)であるものとして取得されます。

Helixサーバの環境変数は、次の4つのカテゴリに分類できます。

タイプ	説明	名前
crucial	クライアント上で設定する必要があり、デフォルト値を使用することはほとんどありません。	`P4CLIENT` `P4PORT` `P4PASSWD` `P4USER`
useful	ユーザに追加機能を提供します。	`P4CONFIG` `P4DIFF` `P4EDITOR` `P4MERGE` `P4CHARSET` `P4TRUST`
server	管理者がユーザまたはアプリケーションに対して設定します。	`P4AUDIT` `P4JOURNAL` `P4LOG` `P4PORT` `P4ROOT` `P4DEBUG` `P4NAME` `P4SSLDIR`
esoteric	デフォルト値で十分です。	`P4PAGER` `PWD` `TMP`, `TEMP` `P4TICKETS` `P4LANGUAGE` `P4LOGINSSO` `P4COMMANDCHARSET` `P4DIFFUNICODE` `P4MERGEUNICODE` `P4CLIENTPATH`

注意

これらの環境変数は構成可能変数の章には記載されていませんが、p4 configureコマンドを使用して設定できるという意味では、これらの環境変数は「構成可能変数」であると言うこともできます。ただし、P4JOURNALとP4ROOTという2つの環境変数については例外です。