p4 configure

このコマンドは、サーバ構成変数の設定、表示、管理を行う場合に使用します。

構文

p4 [g-opts] configure set [server_id#]variable=value
p4 [g-opts] configure unset [server_id#]variable
p4 [g-opts] configure show [allservers | variable]
p4 [g-opts] configure history [allservers | variable]

説明

構成変数を使用して、Helix Coreサービスの動作をカスタマイズします。 構成可能変数の設定内容は、クライアント、サーバ、プロキシに影響する可能性があります。

優先度

以下の表に、構成可能変数で値を設定する場合の優先度を示します。「優先度」欄の「1」の設定方法は「2」よりも優先され、「2」の設定方法は「3」よりも優先され、「3」の設定方法は「4」よりも優先されます。

$ p4d -v net.keepalive.idle=2700

すべてのサーバの構成可能変数の値を表示する

すべてのサーバの構成可能変数を表示するには、以下の構文を使用します。

p4 configure show allservers

次のような出力が表示されます。

any: lbr.autocompress = 1
any: submit.allowbgtransfer = 1
paris-edge: P4LOG = /home/perforce/servers/edge1/log
headquarters-commit: P4LOG = /home/perforce/servers/commit-hq/log

「any」は、接続されているすべてのサーバで使用されている、コミットサーバ上で定義されている構成可能変数を表示するという意味です(特定のサーバの設定で上書きされている構成可能変数を除く)。

特定のサーバの構成可能変数の値を表示する

現在のサーバ、特定のサーバ、任意の構成可能変数(環境変数Helix Coreを含む)の設定状態を表示するには、以下の構文を使用します。

p4 configure show

上記のコマンドを実行すると、各構成可能変数がその値とともに表示されます。( )内の項目は、その値の設定元のコマンドを示しています。

monitorの値が「2」に設定されていることに注意してください。 特定の構成可能変数の値が複数のコマンドを使用して設定されているかどうかを確認するには、その構成可能変数を以下のように指定します。

p4 configure show monitor

この場合、以下のような出力が表示されることがあります。

monitor=2 (-v)
monitor=10 (configure)

この出力は、p4d -vコマンドを使用してmonitorの値が「2」に設定され、p4 configureコマンドを使用してmonitorの値が「10」に設定されたことを示しています。 p4dコマンドはp4 configureコマンドよりも優先度が高いため、p4 configure showコマンドを実行すると、値が「2」に設定されたmonitorが表示されることになります。

値の設定を解除する

構成可能変数のカスタム設定を削除するには、p4 configure unsetコマンドを使用します。

Helixサーバをインストールした後、次の操作を実行することをお勧めします。

• monitorを1または2に設定し、プロセスの監視を有効にします
• securityを3または4に設定し、チケットベースの認証を必須にします
• dm.user.noautocreateを1または2に設定し、新しいユーザの自動作成を防止します
• dm.user.resetpasswordを1に設定し、作成した新規ユーザに対してパスワードのリセットを強制します

一部の構成可能変数の実行時にサーバを停止する

マルチサーバ環境で構成可能変数を設定する

サーバは名前による識別が可能です。 複製環境とマルチサーバ環境では、サーバ名を構成可能変数の一部として指定することにより、複数のレプリカサーバの設定をマスターサーバで管理することができます。 例えば、次のコマンドにより、エッジサーバ(tokyo_edge)のserviceUser構成可能変数の値の設定が可能になります。 このコマンドは、コミットサーバで実行されます。

$ p4 configure set tokyo_edge#serviceUser=svc_tokyo_edge

詳しくは、『Helix Coreサーバ管理者ガイド』の「展開アーキテクチャ」を参照してください。

サーバのダウン時に構成可能変数にアクセスする

Helixサーバサーバが作動しない、またはサーバにアクセスできない場合、p4dコマンドを使用して、サーバの構成可能変数をリスト、設定、設定解除できます。

• すべてのサーバ構成変数をリストするには、-cshowオプションを使用します。 例:

  $ p4d -r $P4ROOT -cshow

• 値を設定または設定解除するには、-csetまたは-cunsetを使用します。 以下に例を示します。

  $ p4d -r $P4ROOT "-cset myServer#auth.ldap.timeout=30"
  $ p4d -r $P4ROOT "-cunset myServer#db.replication"

詳細については、サポートナレッジベースの記事「Accessing Server Configuration Variables」を参照してください。

オプション

使用上の留意点

例

関連コマンド

p4 configureコマンドは、以前p4 counterで設定された数多くの設定を置換します。