p4 login

チケットを取得して、 Perforceサービスにログインします。

構文規則

p4 [g-opts] login [-a -p] [-h host][user]
p4 [g-opts] login -s [-a | -h host][user]
p4 [g-opts] login [-a -p] -r remotespec [--remote-user=X] p4 [g-opts] login [-s] -r remotespec [--remote-user=X]

説明

p4 loginコマンドは、ユーザを認証し、 Helixサーバとのセッションを表すチケットを作成します。 認証されたユーザは、チケットが期限切れになるか、 そのユーザがp4 logoutコマンドを発行するまで、 共有バージョニングサービスにアクセスできます。

デフォルトでは、チケットは12時間有効です。この値は、p4 groupコマンドで、 グループごとに定義されます。

すべてのIPアドレスに対して有効なチケットを取得する (Helixサーバを複数のワークステーション上で同時に使用する場合など)には、 p4 login -aを使用します。 ユーザは、すべてのIPアドレスに対して有効なチケットを持っていても、 1つのHelixサーバライセンスしか消費しません。

ログインの試行は、成功するか失敗するかにかかわらず、構造化ログファイルに ログが記録されます。ログインが失敗した場合、その理由がログに記録されます。 認証トリガまたはLDAP認証の場合、ユーザデータを含むエラーメッセージの部分が 必要に応じて削除されます。

LDAP認証を使用する場合、p4 loginにより作成されたユーザのFullnameフィールドと Emailフィールドが、ディレクトリから入力されるかどうかを指定するために、 getattrsオプションをLDAP仕様optionsフィールドに設定します。

オプション

-a

すべてのIPアドレスに対して有効なチケットを取得します。

-h host

指定したホストIPアドレスに対して有効なチケットを要求します。

-p

ローカルチケットファイルにチケットを保存しないで、チケットを表示します。

-s

現在のチケットのステータスを表示します(チケットがある場合)。

この-sオプションを「-a」オプションとともに指定すると、すべてのホストのステータスが表示され、「-h host」オプションとともに指定すると、特定のホストのステータスが表示されます。

superアクセス権限が設定されているユーザは、username引数を使用して特定のユーザ名を指定することにより、そのユーザのチケットのステータスを表示することができます。

-r

ログインが転送される必要のあるリモートサーバを指定します。 転送されたリモート仕様にRemoteUserエントリが含まれる場合、 そのユーザ用にログインが実行されます。

g-opts

グローバルオプション」を参照してください。

使用上の注意点

ファイル引数でリビジョン指定子を使用できるか? ファイル引数でリビジョン範囲を使用できるか? 最低限必要なアクセスレベル

適用外

適用外

  • list
  • このコマンドは、オペレータとサービスユーザに対して実行することができます(「p4 user」の「ユーザのタイプ」を参照)。

  • 無期限のチケットを作成するには、p4 groupのフォームにおいて タイムアウトの値をunlimitedに設定します。
  • デフォルト設定の場合、ログインが3回失敗すると、 次回のログイン操作まで10秒待たなければならなくなります。 Helixサーバのスーパーユーザは、dm.user.loginattempts構成可能変数を使用して、 このデフォルト値を変更することができます。
  • チケットの有効期間を延長するには、ログインしている間にp4 loginを使用します。 チケットの有効期間は、初期タイムアウト設定値の1/3だけ(最大でチケットの 初期タイムアウト設定値まで)延長されます。
  • Helixサーバスーパーユーザは、パスワードを入力しなくても自分以外のユーザの ログインチケットを取得できます。 スーパーユーザ以外のユーザが他のユーザとしてログインする場合は p4 -u username loginの形式でコマンドを使用し、そのユーザのパスワードを 正確に入力しなければなりません。
  • チケットは環境変数P4TICKETSで指定したファイルに保存されます。 環境変数が設定されていない場合、チケットはWindowsでは%USERPROFILE%\p4tickets.txt、 その他のOSでは$HOME/.p4ticketsに保存されます。
  • -hオプションを使用すると、指定されたホストIPアドレスにおいてのみ有効な チケットがサービスによって発行されます。このオプションは通常-pと共に使用され、 以降別のマシン上で使用できるチケットを表示します。
  • 複製環境では、マスターサーバにログインすると、レプリカサーバにはログインできません
  • auth-check-ssoトリガを使用した場合のp4 loginコマンドの動作については、『Helix Coreサーバ管理者ガイド』の「シングルサインオンとauth-check-ssoトリガ」を参照してください。

p4 login

ユーザにパスワードの入力を要求します。パスワードが正しく入力されると、 そのユーザのマシンで有効なチケットを発行します。

p4 -u builder login -a

ユーザbuilderとしてログインを試行します。正しいパスワードが入力されると、 該当するサーバのすべてのクライアントマシン上で有効なチケットが発行されます。

p4 login -s bruno

指定されたユーザのチケットを取得します。出力は次のようになります。

User bruno ticket expires in 430808 hours 17 minutes.

User bruno on host 10.0.101.22:Ticket:Set

関連コマンド

ログインセッションを終了する

p4 logout

チケットを表示する

p4 tickets