p4 annotate

ファイルの行を、リビジョン番号とともに表示します。

デフォルトでは、長さが10MBを超えるテキストファイルへの変更を無視します。

Helixサーバのスーパーユーザは、構成可能変数dm.annotate.maxsizeを設定することにより、 この制限を書き換えることができます。

構文規則

p4 [g-opts] annotate [-a -c -i -I -q -t -T -u] [-doptions] FileSpec[revSpec]

説明

p4 annotateは、ファイルのリビジョン(またはリビジョン範囲)に対して、 各行が生成されたリビジョン番号を表示します。 -uオプションを指定すると、変更内容を修正したユーザの名前と、 その修正が行われた日付が表示されます。 その修正が行われた理由を確認する場合は、対象のリビジョンに対して p4 filelogコマンドを実行します。

ファイルのその行が生成されたときのチェンジリスト番号を表示するには、 -cオプションを指定します。

リビジョン番号を指定した場合は、そのリビジョン番号までの行が表示されます。 リビジョン範囲を指定した場合は、その範囲に該当する行が表示されます。

デフォルトでは、出力されるファイルの最初の行はヘッダ行となります。

filename#rev - action change num (type)

各項目の意味は以下のとおりです。

  • filename#rev これは、ファイル名であり、リビジョン指定子でもあります
  • action は、ファイルが作業状態にされた目的(addeditdeletebranchintegrate)です。
  • numは、サブミットされたチェンジリストの番号です
  • 指定されたリビジョンのファイルのtype

ヘッダ行を抑制するには、-q (quiet)オプションを使用します。

すべての行(削除された行および既に最新リビジョンにない行のいずれか またはその両方を含む)を表示するには、-a (all)オプションを指定します。

p4 annotateの出力は、スクリプト作成などの自動化処理の フォームに適しています。

-uオプションを指定してp4 annotateコマンドを実行した場合の 出力例を以下に示します。最初の列でリビジョン番号を指定します。 2列目がユーザ名です。 3列目が修正日付です。4列目が修正された行です。

320: mjones 2017/05/06         sr->w.digest.Clear();
172: qsmith 2016/10/27         sr->w.size.Unknown();
169: odavis 2018/04/21         sr->w.traitLot.Clear();
196: ywillson 2017/06/12       sr->w.tampered.Clear();

-uオプションを指定してタグ付き出力を使用すると、3つの行(ユーザを示す行、 時刻を示す行、クライアントワークスペースを示す行)が追加されます。

... upper 962279
... lower 961206
... user jbond
... time 2011/03/18 11:57:14
... client bond-james
... data   else

タグ付き出力では、上位エントリと下位エントリが表示されることに注意してください(上記コードの「upper」と「lower」)。 -a出力では、指定の行が出現するリビジョン範囲を表します。 -c出力では、指定の行が出現するチェンジリスト範囲を表します。

オプション

-a

すべての行を表示します。削除された行や、最新リビジョンでは存在しない行を含みます。

それぞれの行では、開始および終了リビジョンを含みます。

-c

各行を、リビジョン番号ではなく、チェンジリスト番号とともに表示します。

-aオプションと-cオプションをともに指定すると、 それぞれの行に開始および終了チェンジリスト番号が含まれます。

-doptions

標準的なUNIXの差分オプションの1つで差分ルーチンを実行します。 これらのオプションの一覧については、 「使用上の注意点」を参照してください。

-i

ブランチをまたがってファイル履歴を追跡します。 ファイルがブランチ機能により作成された場合、 出力はブランチポイントに至るまでのリビジョンを含めます。

-iオプションは-cオプションを暗黙的に指定します。 -iオプションと-Iオプションを組み合わせることはできません。

-I

ファイルへの反映を追跡します。行がマージによってファイルに挿入された場合、マージの反映元が行を挿入した チェンジリストとして示されます。 その反映元自体が反映操作の結果である場合、 その反映元が代わりに使用されます。

-Iオプションは-cオプションを暗黙的に指定します。 -Iオプションと-iオプションを組み合わせることはできません。

-q

クワイエットモードは、それぞれのファイルに対して、ヘッダ行の表示を抑制します。

-t

p4 annotateが非テキスト(バイナリ)ファイルを表示することを強制します。

-u

変更内容を修正したユーザの名前と、その修正が行われた日付を表示します。

-T | --tab=N

出力を8のタブ位置に揃えます。

--tabオプションを使用して、異なるタブ値を指定することができます。 その場合、適切な値をNに設定します。

g-opts

グローバルオプション」を参照してください。

使用上の注意点

ファイル引数でリビジョン指定子を使用できるか? ファイル引数でリビジョン範囲を使用できるか? 最低限必要なアクセスレベル

はい

はい

read

以下の表に、p4 annotateでサポートされている差分オプションを示します。

オプション 名前

-db

空白についての変更を無視

-dl

行末を無視

-dw

すべての空白を無視

p4 annotate file.c

file.cのすべての行を表示し、先頭にはその行が記述されたリビジョン番号が示されます。

p4 annotate -c file.c

file.cのすべての行を表示し、先頭にはその行が記述された チェンジリスト番号が示されます。

p4 annotate -a file.c

file.cのすべての行(削除された行も含む)を表示し、各行はリビジョン範囲で始まります。

リビジョン範囲は開始と終了のリビジョン番号を示します。

p4 annotate -a -c file.c

file.cのすべての行(削除された行も含む)を表示し、各行はチェンジリストの範囲で始まります。

ファイル内に存在する各行の開始および終了チェンジリスト番号を含みます。