クライアント統合
P4VとP4VSをSwarmに統合することができます。これらのアプリケーションをSwarmに接続する方法を定義するため、Swarmにより、P4.Swarm.URL
プロパティがHelixサーバで設定されます。P4VとP4VSは、このプロパティを読み込み、指定されたURLに接続してSwarmのAPIを呼び出します。このプロパティに値が設定されていない場合は、Swarmの統合機能が無効になります。
構成情報を変更しても、構成キャッシュを再ロードしない限り、その構成情報がSwarmで使用されることはありません。構成キャッシュを再ロードすると、変更した構成情報がSwarmで強制的に使用されます。Swarm構成キャッシュを再ロードするには、admin ユーザまたはsuper ユーザでなくてはなりません。[ユーザID]ドロップダウンメニューに移動して[システム情報]を選択し、[キャッシュ情報]タブをクリックしてから[構成の再ロード]ボタンボタンをクリックします。
P4.Swarm.URL
に値を設定すると、P4Vによって以下の統合機能が実行されます。
- レビューを要求する: 作業中またはコミット済みチェンジリストのレビューを要求します。
- レビューを更新する: レビューの現在の状況を作業中チェンジリストから更新します。これは、すでにレビューに関連付けられているチェンジリスト、または関連付けられていないチェンジリストに対しても機能します。
- Swarmでレビューを開く: システムのデフォルトのWebブラウザで選択されたチェンジリストに関連するレビューを開きます。
- [レビューID]列と[レビュー状態]列を追加する: [レビューID]列と[レビュー状態]列を、[作業中]タブと[サブミット済み]タブの両方に追加します。
デフォルトでは、最初のSwarmワーカーが、実行中のURLを自動的に検出し、そのURLに応じてP4.Swarm.URL
を設定します。
Swarmのインストール環境がカスタマイズされている場合、自動的に検出されたURLで、正しいホスト名またはポートが使用されない可能性があります。その場合は、SWARM_ROOT/data/config.php
ファイルのp4構成ブロック内のauto_register_url
項目をfalse
に設定すると、自動的に検出されたURLが無効になります。以下に例を示します。
<?php
'p4' => array(
'auto_register_url' => false,
),
この機能を無効にする場合は、HelixサーバのP4.Swarm.URL
プロパティを、Swarmのインストール環境のURLに手動で設定します。
$ p4 property -a -n P4.Swarm.URL -v https://myswarm.url:port/
「https://myswarm.url:port/
」の部分を、Swarmのインストール環境のURLに置き換えてください。
P4Vは、P4.Swarm.Timeout
プロパティで指定されている統合のタイムアウト値を使用して、P4Vのユーザインタフェースでの遅延を制限します。デフォルトの値は10秒です。
統合タイムアウトを変更するには、次のコマンドを実行します。
$ p4 property -a -n P4.Swarm.Timeout -v 10
「10
」を、任意のタイムアウト秒数に置き換えます。大きなタイムアウト値を指定すると、P4Vのユーザインタフェースで大きな遅延が発生する場合があります。小さなタイムアウト値を指定すると、SwarmのAPI応答にかかる時間がそのタイムアウト値を超えた場合に、統合エラーが散発的に発生する可能性があります。