p4 undo
リビジョンの範囲を元に戻すためのコマンドです。
構文規則
p4 [g-opts] undo [-n] [-c change] [[FileSpec][revSpec]]
説明
p4 undo
コマンドを実行すると、
ファイルがオープンされ、以前にサブミットした一連の変更が元に戻されます。元に戻された変更は、ファイル履歴の一部として残りますが、
p4
undo
コマンドの実行後に新しいリビジョンをサブミットすると、それらの変更がファイル履歴から削除されます。
単一のリビジョンが指定されると、その指定されたリビジョンが元に戻されます。リビジョンの範囲が指定されると、その範囲全体が元に戻されます。
p4 undo
コマンドでオープンされたワークスペースファイルは、
指定のリビジョンに対して同期されてから、指定の範囲のリビジョンに対して同期され、
その後、undoneコマンドで最後にオープンされたリビジョンに対して同期されます。
最新リビジョン以前のリビジョンで作業状態にされたファイルは、
サブミット前に衝突解決される必要があります。
そのためには、
p4 sync
を実行してから、p4 resolve
を実行します。
-nオプションを指定すると、ファイルを変更することなく、操作をプレビューすることができます。
「-c change」オプションを指定すると、デフォルトのチェンジリストではなく、指定した作業中チェンジリストでファイルがオープンされます。
次の例参照してください。
オプション
|
ファイルの変更を行わずに、操作をプレビューします。 |
|
デフォルトのチェンジリストではなく、 作業中チェンジリストのファイルを作業状態にします。 |
|
詳しくは、「グローバルオプション」を参照してください。 |
使用上の注意点
ファイル引数でリビジョン指定子を使用できるか? | ファイル引数でリビジョン範囲を使用できるか? | 最低限必要なアクセスレベル |
---|---|---|
はい |
はい |
|
特定の変更の影響を元に戻すには、以下のコマンドを発行します。
$ p4 undo @change
2018年4月1日に行われたすべての変更を元に戻すには、以下のコマンドを実行します。
$ p4 undo @2018/04/01,@2016/04/02
上記の例では、デフォルトのチェンジリストに含まれているファイルを開きます。
番号付きチェンジリストを使用するには、-c
オプションで指定します。
例
ユーザが実行するコマンド | 結果 |
リビジョン#1の内容を最新のリビジョンとして設定する p4 undo //depot2/dirE/readme.txt#2 |
リビジョン#2に対するundid操作が保留されます。 //depot2/dirE/readme.txt#2 - opened for integrate |
ファイルをサブミットする |
integrate操作が完了すると、リビジョン#1の内容と履歴が、新しく作成されたリビジョン#3に関連付けられます。 Submitting change 635.
|
ファイルの履歴を表示する p4 filelog //depot2/dirE/readme.txt |
p4 filelogコマンドを実行すると、リビジョン#3によってリビジョン#2の内容が元に戻された(undone)ことが、履歴として表示されます。 //depot2/dirE/readme.txt |
関連コマンド
サブミット済みの反映を表示します。 |