p4 status

追加、削除、および/または編集目的で作業状態にするファイルの出力をプレビューし、 Helixサーバ外部での変更内容とワークスペースとを一致させます。

p4 statusコマンドは出力をローカルシンタックスで生成します。 ファイル名とパスをディポシンタックスで表示するには、 p4 reconcileコマンドで-nオプションを指定します。

構文規則

p4 [g-opts] status [-c change] [-A | [-e -a -d] | [-s]] [-f -I -m] [file ...]

説明

引数を指定せずにp4 statusコマンドを実行すると、ワークスペースの照合結果だけが プレビュー表示されます。p4 statusによる追加、編集、または削除の対象範囲を制限するには、 -a-e、または-dオプションを使用します。 実際にファイルをチェンジリスト内で作業状態にするには、 p4 status -A(またはp4 reconcile)を使用する必要があります。

p4 statusコマンドは、クライアントのワークスペース内にある作業状態でないファイルを検索し、 ワークスペースとディポとの間で次の3種類の不整合を検出します。

  1. ディポ内に存在し、ユーザのhaveリストに存在するが、ワークスペースには存在しないファイル。 デフォルトでは、これらのファイルはdelete目的で作業状態にされます。
  2. ワークスペースに存在するが、ディポには存在しないファイル。 デフォルトでは、これらのファイルはadd目的で作業状態にされます。
  3. ワークスペース内では変更されているが、編集目的で作業状態にされていないファイル。 デフォルトでは、これらのファイルはedit目的で作業状態にされます。

作業状態にするファイルのリストに追加目的のファイルと削除目的のファイルの両方が 含まれている場合、存在しないファイルと追加されているファイルが比較され、 move/deleteおよびmove/add操作のペアとして変換されます(ファイルのサイズと内容が 類似している場合に限られます)。

デフォルトでは、p4 statusでは作業状態のファイルと、 照合が必要なファイルが表示されます。-A-e-a-dオプション、 または2015.1よりも前のクライアントアプリケーションを使用した場合、 作業状態のファイルは表示されません。

デフォルトでは、p4 statusP4IGNOREファイルで記述されているファイル またはパスあるいはその両方をチェックしません。 この動作をオーバーライドし、-IP4IGNOREファイルを無視するには、 オプションを使用します。

ファイルの照合と、p4 statusコマンドに影響する暗黙的なp4 moveコマンド

p4 reconcileコマンドを実行した結果、一部のファイルが潜在的な「追加」ファイルとして表示され、その他のファイルが「削除」ファイルとして表示された場合、Helixサーバはこれらの追加ファイルと削除ファイルを比較して、それらのファイルが同じものであるかどうかを確認します。同じファイルである場合、Helixサーバによってそれらのファイルがリンクされます。これは、p4 moveコマンドを実行してファイルをオープンした場合と同じ動作になります。p4 reconcileコマンドとp4 statusコマンドを実行すると、「... moved from」という行が出力として表示されるため、ファイルをサブミットする前に、Helixサーバがどのようにファイルを照合したのかを確認することができます。ファイルをオープンしてから、p4 resolvedコマンドを実行することもできます。

オプション

-a

追加目的で作業状態にするファイルを表示します。

-A

ファイルの追加、編集、および削除を行います。Helixサーバの制御下にない、 クライアントワークスペース内のファイルが、 追加目的で作業状態にされます。 変更されたファイルは編集目的で作業状態にされます。 ユーザのhaveリストにあるがワークスペースから削除されているファイルは、 削除目的で作業状態にされます。

p4 status -Ap4 reconcile -eadと同様に機能します。

-c change

ステータスがシークのファイルを含むチェンジリスト。

-d

削除目的で作業状態にするファイルを表示します。

-e

編集目的で作業状態にするファイルを表示します。

-f

名前に特殊(ワイルドカード)文字を含む、追加対象のファイルを表示します。 特殊文字の@#%*を含むファイルは、 それらの文字を16進表記によりエンコードして再フォーマットされます。 これらのファイルが追加された後は、ファイルを示す際に再フォーマットされたファイル名を 使用する必要があります。

-I

無視するかどうかのチェックを行いません。P4IGNOREによって指定された すべての設定を無視します。

-m

-eオプションとともに使用すると、 Helixサーバ外部でファイルが修正されているかダイジェストでチェックする前に 修正時刻がチェックされるため、クライアント上で負担がかかるダイジェスト計算 を最小限に抑えることができます。

-s

追加目的で作業状態にするファイルの出力の要約版を生成します。

このオプションを指定してコマンドを実行すると、照合が必要なファイルを プレビューできますが、追加目的で作業状態にするファイルの出力は短くなります。 現在の作業ディレクトリ内のファイルは一覧表示されますが、 追加目的で作業状態にされるファイルを含むサブディレクトリが表示され、 個々のファイルは表示されません。このため出力が短くなります。

注意

このオプションを使用するには、サーバとクライアントのバージョンが両方とも2015.1以降になっている必要があります。

g-opts

グローバルオプション」を参照してください。

使用上の注意点

ファイル引数でリビジョン指定子を使用できるか? ファイル引数でリビジョン範囲を使用できるか? 最低限必要なアクセスレベル

いいえ

いいえ

open

関連コマンド

Helixサーバ外部での変更内容をワークスペースと一致させる

p4 reconcile