Helix Core P4コマンドリファレンス (2020.1)

p4 heartbeat

このコマンドを使用して、ターゲットサーバの応答性をモニターすることができます。

構文


p4 [g-opts] heartbeat [-i interval] [-w wait] [-m missingInterval]    [-r missingWait] [-c count]
p4 [g-opts] heartbeat -t target [-i interval] [-w wait] [-m missingInterval]
    [-r missingWait] [-c count]

説明

ハートビートにより、ターゲットサーバに対して定期的に要求が送信され、そのサーバからの応答がモニターされます。 ターゲットサーバの状態が変化した場合に管理者に対してアラートを表示するように、ターゲットサーバをモニターするサーバ(モニタリングサーバ)を設定することができます。

ターゲットサーバの動作 モニタリングサーバが起動するトリガまたは拡張機能
サーバから応答が返されない heartbeat-missing
サーバからの応答が再開された heartbeat-resumed
サーバから応答が連続して返されず、その回数が設定されている最大数に達した heartbeat-dead

Helix Coreサーバ管理者ガイド』の「ハートビートでのトリガ」を参照してください。

注意
  • スタンバイサーバでマスターサーバをモニターする場合は、スタンバイサーバ上で、ハートビートスレッドを開始バックグラウンドスレッドとして設定します。これを行うには、startup.N構成可能変数を次のように設定します: p4 configure standby#startup.4=heartbeat

  • このハートビートコマンドは、フェイルオーバーが発生した場合に、スタンバイサーバでマスターサーバをモニターするためのコマンドですが(フェイルオーバーについては、『Helix Coreサーバ管理者ガイド』の「フェイルオーバー」を参照)、フェイルオーバー操作を実行するかどうかの判断は、スクリプトを使用して判断するのではなく、人間が判断を行うことをお勧めします。
  • このコマンドを使用して、すべてのサーバをモニターすることができます。
  • ログの動作は、以下のようになります。

    • ハートビートコマンドの先頭に「-t target」を指定すると、次のファイルにタイムスタンプが記録されます: commands.csvall.csv
    • 最初にハートビートが返されなかった場合と、ハートビートが連続して返されなかった回数が設定されている最大回数を超えた場合、その情報が次のファイルに記録されます: errors.csv
    • 返されなかったハートビートをすべて記録するなど、詳細なログを記録する場合は、次のオプションを指定してHelixサーバを起動します: -vheartbeat=3
  • このコマンドを実行すると、ターゲットサーバとモニタリングサーバ間のトラフィックが増加します。

オプション

-t

モニターするターゲットサーバを指定します。 指定しなかった場合、P4TARGETの値がコマンド内で使用されます。 P4TARGETオプションと-tオプションをどちらも設定しなかった場合、コマンドが失敗します。 Helix Coreサーバ(p4d)リファレンス-t host:portも参照してください。

-i

次のハートビート要求を送信する間隔をミリ秒単位で指定します。

指定しなかった場合、net.heartbeat.interval構成可能変数の値がデフォルト値として使用されます。

-w

応答がタイムアウトになるまでの時間をミリ秒単位で指定します。

指定しなかった場合、net.heartbeat.wait構成可能変数の値がデフォルト値として使用されます。

-m

前回のハートビート要求に対する応答が返されなかった場合に、次のハートビート要求を送信する間隔をミリ秒単位で指定します。

指定しなかった場合、net.heartbeat.missing.interval構成可能変数の値がデフォルト値として使用されます。

-r

前回のハートビート要求に対する応答が返されなかった場合に応答がタイムアウトになるまでの時間をミリ秒単位で指定します。

指定しなかった場合、net.heartbeat.missing.wait構成可能変数の値がデフォルト値として使用されます。

-c

ハートビートが停止していると判断するための、ハートビート応答が連続して返されない最大回数を指定します。

指定しなかった場合、net.heartbeat.missing.count構成可能変数の値がデフォルト値として使用されます。

g-opts

詳細については、「グローバルオプション」を参照してください。

使用上の留意点

ファイル引数にリビジョン指定子を使えるか? ファイル引数にリビジョン範囲を使えるか? 最低限必要なアクセスレベル

適用外

適用外

super または operator

関連コマンド

スタンバイサーバにフェイルオーバーします。

p4 failover