説明

レプリカ環境サーバでのアップグレード手順(2019.1 -> 2020.1)を説明しています。
※パッケージインストールではない場合の手順です。

LinuxOSでの作業手順です。

Helix Coreサーバを起動しているOSユーザが"root"として説明を行っています。
 "root"以外のユーザで実行している場合、環境に合わせたコマンド実行ユーザと権限設定をお願いします。
 ご不明の場合は、作業前にテクニカルサポートまでご連絡ください。

手順

この手順では、以下のコミット - エッジサーバ構成でのアップグレード手順を紹介しています。

例) エッジサーバ2 --- エッジサーバ1 --- コミットサーバ

レプリカ環境構成では、外側のサーバ(例ではエッジサーバ2)からアップグレードを行い、
次にエッジサーバ1のアップグレードを行います。
最後に、エッジサーバ1と2を停止したまま、コミットサーバのアップグレードを行います。

1.エッジサーバ2の停止
以下のコマンドから、エッジサーバ2を停止します

p4 -p server:port -u super admin stop

  ※ server:portアップグレード対象のサーバ(ここではエッジサーバ2)を指定
  ※ supersuper権限ユーザを指定

2.エッジサーバ1の停止
以下のコマンドから、エッジサーバ1を停止します。

p4 -p server:port -u super admin stop

  ※ server:portアップグレード対象のサーバ(ここではエッジサーバ1)を指定します。
  ※ superスーパ権限ユーザを指定

3.コミットサーバの停止
以下のコマンドから、コミットサーバを停止します。

p4 -p server:port -u super admin stop

  ※ server:portには、アップグレード対象のサーバ(ここではコミットサーバ)を指定
  ※ superには、スーパ権限ユーザを指定

4.チェックポイントの取得【コミットサーバで作業します】
p4dプログラムのバージョンアップを開始する前にチェックポイントを取得します。
チェックポイントを取得するには、以下のコマンドを実行します。

p4d -r P4ROOT -jd

P4ROOTには、環境に適したパスを指定

5.チェックポイントの取得【エッジサーバで作業します】
p4dプログラムのバージョンアップを開始する前にチェックポイントを取得します。
チェックポイントを取得するには、以下のコマンドを実行します。

p4d -r P4ROOT -jd

P4ROOT環境に適したパスを指定

6.p4dプログラムのバックアップ【全てのサーバで作業します】
既存のp4dプログラムをバックアップします。
ここでは、既存のp4dプログラムが/usr/sbinに配置されている前提とします。

mv /usr/sbin/p4d /usr/sbin/p4d_20191

7.p4dプログラム(Ver.2020.1)のダウンロード【全サーバで作業します】
ダウンロードサイトからp4dプログラム(Ver.2020.1)をダウンロードします。
ここでは、p4dプログラムを/tmpへダウンロードしたとして説明します。

Helix Core (Perforce) 製品ダウンロード

8.パーミッション設定【全サーバで作業します】
ダウンロードしたp4dプログラムへ実行権を追加するため、以下のコマンドを実行します

chmod +x /tmp/p4d

9.p4dプログラム(Ver.2020.1)の配置【全サーバ】
手順7でダウンロードしたp4dプログラム(Ver.2020.1)/usr/sbin配下へ配置します。

mv /tmp/p4d /usr/sbin

10.p4dバージョンの確認【全サーバ】
以下のコマンドを実行し、p4dバージョンがアップグレードされていること、コマンドパスが通っていることを確認します。

p4d -V

...
Rev. P4D/LINUX26X86_64/2020.1/2051818 (2020/12/08).
License: none

11.Helix Coreデータベースの更新【エッジサーバ2で作業します】
以下のコマンドを実行して、Helix Coreデータベースを更新します。

p4d -r P4ROOT -xu

P4ROOT環境に適したパスを指定

Upgrades will be applied from '-xu' at upstream server

12.Helix Coreデータベースの更新【エッジサーバ1で作業します】
以下のコマンドを実行して、Helix Coreデータベースを更新します。

p4d -r P4ROOT -xu

P4ROOT環境に適したパスを指定

Upgrades will be applied from '-xu' at upstream server

13.Helix Coreデータベースの更新【コミットサーバで作業します】
以下のコマンドを実行して、Helix Coreデータベースを更新します。

p4d -r P4ROOT -xu

※ P4ROOTには、環境に適したパスを指定

Upgrades will be applied at server startup.

14.コミットサーバの起動
通常手順でコミットサーバを起動します。

p4d -r P4ROOT -p 1666 -L log -v server=3 -d

P4ROOT環境に適したパスを指定

15.Helix Coreバージョンの確認
以下のコマンドを実行し、起動中のコミットサーバ バージョンがアップグレードされていることを確認します。

p4 -Ztag info

...
serverVersion P4D/LINUX26X86_64/2020.1/2051818 (2020/12/08)

16.エッジサーバ1の起動
通常手順でエッジサーバ1を起動します。

p4d -r P4ROOT -p 1666 -L log -v server=3 -d

P4ROOT環境に適したパスを指定

17.エッジサーバ2の起動
通常手順でエッジサーバ2を起動します。

p4d -r P4ROOT -p 1666 -L log -v server=3 -d

P4ROOT環境に適したパスを指定


アップグレード手順は以上です。