説明

Perforce Helix Core 2019.1では新しく "p4 admin end-journal" コマンドが追加されました。

このコマンドはフェイルオーバー前に、フェイルオーバーに使用するジャーナル番号とオフセットを指定するために使用します。

"p4 admin end-journal" コマンドを実行すると、以下の時点でジャーナル情報をスタンバイサーバの"stateLEOF"ファイルへ記録します。
※"stateLEOF"はフェイルオーバー機能に関連して作成される新しいファイルの一つです。

・フェイルオーバーにマスターサーバが参加する場合:ジャーナルファイルの複製

・フェイルオーバーにマスターサーバが参加しない場合:整合が取れているジャーナル番号とオフセット


マスターサーバを参照しているレプリカサーバやエッジサーバは、"p4 admin end-journal"コマンド実行後、マスターサーバからのジャーナル読み込みを行わなくなります。

この後にスタンバイサーバへのフェイルオーバーを実行することで、"p4 admin end-journal"コマンド実行時点のジャーナル番号とオフセットの状態で、フェイルオーバーを実施することができます。

「Helix Core P4コマンドリファレンス (2019.1)」- p4 admin

手順

スタンバイサーバでコマンドを実行します

p4 admin end-journal

... journal 4
... offset 9506

この後フェイルオーバーを実行すると"journal 4"・"offset 9506"の状態となります。