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概要

"p4 submit"コマンドや"p4 shelve"コマンドが途中で終了した場合、または、システムがクラッシュした場合など、様々なエラーが発生した場合において、コマンド実行とともに生成されていたバージョン化ファイルがディポ上に孤立して残ってしまう場合があります。

P4D2019.2から、この孤立したファイルを"p4 storage"コマンドを使用して安全に削除することができます。

ここでは、孤立したファイルの確認方法について説明いたします。

手順

1.孤立ファイル検索のスキャン開始
孤立ファイルのスキャンを開始には、以下のコマンドを実行します。

コマンド例:スキャン開始

p4 -u admin -p server:port storage -l start //depot/path/...

adminadmin権限以上のユーザを指定
server:port孤立ファイルをスキャンするP4Dサーバを指定


2.スキャン結果の確認
手順1で実行したスキャン結果を確認します。

実行コマンド例:スキャン結果の確認

p4 -u admin -p server:port storage -l status //depot/path/...

adminadmin権限以上のユーザを指定
server:port孤立ファイルをスキャンするP4Dサーバを指定

実行結果例:孤立ファイルがない場合

... scanName //streamsDepot/...
... state done
... dirsProc 953
... filesProc 1258
... zeroRecs 0
... dirsErr 0

実行結果例:孤立ファイルがある場合

... scanName //streamsDepot/...
... state done
... dirsProc 953
... filesProc 1258
... zeroRecs 100
... dirsErr 0

※ 孤立したファイルが100ファイル存在することが確認できます。

■ 結果概要

scanNameスキャンの名前です。
スキャンのパスとしてstartサブコマンドに渡される引数が表示されます。
statedonepausedrunbusyerrorのいずれかになります。
dirsProc処理されたディレクトリの数。
filesProc処理されたファイルの数。
zeroRecs作成されてから一度も参照されていないストレージレコードの数。
この値が、対応するストレージレコードが存在しない孤立状態の
リビジョンの数となります。
dirsErrsエラーのためにスキップされたディレクトリの数。
errmsgステータスが「error」の場合に表示されるエラーメッセージ。

 

3.孤立ファイルの削除
手順2で孤立ファイルが確認された場合、以下の手順で孤立ファイルを削除します。
①削除対象ファイルを確認します。

削除コマンド例:対象確認

p4 -u admin -p server:port storage -d //streamsDepot/...

admin:admin権限以上のユーザを指定
server:port孤立ファイルをスキャンするP4Dサーバを指定
※ "-d"オプション:削除対象を表示する。実際にファイル削除は行われない

②削除を実行します。

削除コマンド例:削除実行

p4 -u admin -p server:port storage -d -y -t /BackupDirectory //streamsDepot/...

※ admin:admin権限以上のユーザを指定
※ server:port:孤立ファイルをスキャンするP4Dサーバを指定
※ "-y"オプション:削除を実行
※ "-t"オプション:孤立ファイルを指定した別のディレクトリに退避する

孤立ファイルの確認方法は以上です。