Helix Swarmガイド (2020.1)

レビュー担当者の役割

最初の段階では、コードレビューのレビュー担当者は設定されていません。

個々のプロジェクトとプロジェクトブランチに対して、デフォルトのレビュー担当者を設定することができます。このレビュー担当者は、ユーザでもグループでもかまいません。 プロジェクトやプロジェクトブランチで新しいレビューを作成するたびに、デフォルトのレビュー担当者がそのレビューに追加されます。 詳細については、「デフォルトのレビュー担当者」を参照してください。

コードレビューの作成者は、特定のユーザをレビュー担当者として指名することができます。その場合、指名するユーザごとに@mentionを使用します。必須レビュー担当者を指名する場合は、指名するユーザごとに@*mentionを使用します。 また、特定のグループをレビュー担当者として指名することもできます。その場合、指名するグループごとに@@mentionを使用します。すべてのメンバーの投票が必要な必須レビュー担当者グループを指名する場合は、指名するグループごとに@@*mentionを使用し、いずれかのメンバーの投票が必要な必須レビュー担当者グループを指名する場合は、指名するグループごとに@@!mentionを使用します。 コードレビューの作成者も、[レビュー担当者の編集]ダイアログを使用して、特定のユーザやグループをレビュー担当者として指名することができます。このダイアログでは、レビュー担当者の追加と削除のみでなく、レビュー担当者のタイプを設定することもできます。

それ以外のユーザは、コードレビューの[レビュー担当者]領域に表示されている自分のアバターをクリックして[レビューに参加]を選択するか、レビュー(またはレビューで使用するいずれかのファイル)にコメントを追加することにより、コードレビューへの参加意思を示すことができます。 コードレビューへの参加意思を示したユーザは、そのレビューのレビュー担当者リストに追加され、他のレビュー担当者とともにコードレビューを実行する責任を負うことになります。 レビュー担当者の投票を必須にするか任意にするか、これ以上通知を受信したくないなどの理由でレビューから退出するかどうかについては、レビュー担当者が後から変更することができます。

レビューリスト[レビュー担当者なし]フィルタを使用すると、まだ開始されていない可能性のあるレビューを確認することができます。 特定のレビューでレビュー担当者を設定すると、そのレビューがアクティブなレビューとして認識され、[Has Reviewers]という状態でレビューリストに表示されます。

レビュー担当者は、デフォルトでアドバイザリになります。アドバイザリを使用して、コードレビューが実行されていることがチームメンバーに通知されます。 レビューの現在の状態、各レビュー担当者のアバターの上に表示されるバッジ、レビュー担当者が追加したコメントを確認することにより、そのレビューの内容を判断することができます。

モデレータ

プロジェクトのモデレータとは、プロジェクトに関連する特定のブランチについて、レビューの進行役を割り当てられているユーザのことです。

特定のプロジェクトブランチで[モデレータのみレビューの承認と却下を許可]オプションを有効にすると、そのブランチにモデレータが設定された状態になります。 プロジェクトブランチにモデレータを追加する方法については、「プロジェクトの追加」を参照してください。

モデレートされているブランチに関連するレビューの状態を変更する際に、以下の制限が適用されます。

  • モデレータのみレビューの承認と却下が許可されます。 モデレータはまた、レビューを他の状態に移行することもできます。
  • 重要

    モデレータは、レビューの自動承認を禁止することができます。ワークフロールールを使用して自動的にレビューを承認する方法については、「ワークフロールール」を参照してください。

    注意

    デフォルトでは、1つのレビューが、異なるモデレータが設定されている複数のブランチにまたがる場合、いずれかのブランチのモデレータのみが、レビューを承認する必要があります。

    Swarmを適切に構成することにより、各ブランチのいずれかのモデレータのみがレビューを承認できるように指定することができます。これは、グローバルに適用される設定です。 レビューに関連する複数のブランチに属しているモデレータの場合、属している各ブランチについて、承認がカウントされます。 モデレータの動作を設定する方法については、「1つのレビューが複数のブランチにまたがる場合のモデレータの動作」を参照してください。

  • モデレータではないレビューの作成者は、レビューの状態を、[レビューが必要][リビジョンが必要][アーカイブ済み]のいずれかに変更し、コミット済みのチェンジリストを添付することができます。

    通常、レビューの作成者は、モデレータが設定されているブランチ上で、レビューの状態を[承認済み][却下]に変更することはできません。 ただし、モデレータでもある作成者はモデレータ権限を持ち、自分のレビューを承認または却下することができます。

    disable_self_approveが有効な場合、モデレータである作成者は自分のレビューを承認することはできません(admin権限を持つユーザであっても承認することはできません)。

  • プロジェクトメンバーは、レビューの状態を[レビューが必要]または[リビジョンが必要]に変更し、コミット済みのチェンジリストを添付することができます。 プロジェクトメンバーは、レビューの状態を、[承認済み][却下][アーカイブ済み]に変更することはできません。
  • プロジェクトのメンバー、モデレータ、またはレビューの作成者であるユーザは、レビューの状態を移行することはできません。
  • レビューの作成者またはプロジェクトメンバーは、自分に対して許可されている状態になっていないレビュー([却下]状態のレビューなど)を、別の状態に移行することはできません。

これらの制約は、レビューを開始する人には影響しません。

必須レビュー担当者

必要に応じて、必須のレビュー担当者を指定することができます。 必須レビュー担当者が指定されているレビューの場合、すべての必須レビュー担当者と必須レビュー担当者グループがレビューに賛成票を入れるまで、そのレビューは承認されません。 モデレータが割り当てられているプロジェクトに関連するレビューの場合、すべての必須レビュー担当者が賛成票を投じない限り、たとえモデレータであっても、レビューを承認することはできません(ただし、レビューを却下することはできます)。

必須レビュー担当者グループの場合、以下に示すいずれかの方法を選択することができます。

  • すべての投票を必須にする: レビューを承認するには、グループ内のすべてのメンバーがそのレビューに賛成票を入れる必要があります。
  • 1つの投票を必須にする: レビューを承認するには、1人以上のグループメンバーがそのレビューに賛成票を入れる必要があります。 グループ内のいずれかのメンバーがレビューに反対票を入れた場合、そのレビューを承認することはできません。

必須レビュー担当者の投票がレビューの承認と却下を左右するため、必須レビュー担当者は、他のレビュー担当者よりも慎重にレビューを行う必要があります。

レビュー担当者の編集方法と、レビュー担当者の投票を必須または任意にする方法については、「レビュー担当者を編集する」を参照してください。

注意

モデレータが割り当てられているブランチをレビューで使用する場合は、すべての必須レビュー担当者がレビューの承認に賛成票を投じたとしても、モデレータ以外はレビューを承認することはできません。

プロジェクトブランチにモデレータを追加する方法については、「プロジェクトの追加」を参照してください。

自分自身をレビュー担当者として追加する

  1. レビューのページに移動します。
  2. システムにログインしていない場合はログインします。
  3. レビューの[レビュー担当者]領域で、自分のアバターをクリックします。この時点ではまだレビュー担当者として追加されていないため、アバターはグレー表示されています。 ドロップダウンメニューが表示されます。
  4. [+ レビューに参加]を選択します。 または、[^ 賛成][v 反対]のいずれかを選択して、レビューの承認や却下を行うこともできます。どちらを選択した場合も、自分がレビュー担当者として追加されます。

自分のアバターのグレー表示が解除されれば、自分がレビュー担当者として追加されたことになります。

自分自身をレビュー担当者から削除する

  1. レビューのページに移動します。
  2. システムにログインしていない場合はログインします。
  3. レビューの[レビュー担当者]領域で、自分のアバターをクリックします。既にレビュー担当者として追加されているため、アバターのグレー表示は解除されています。 ドロップダウンメニューが表示されます。
  4. [X レビューから退出]選択します。

自分のアバターがグレー表示されれば、自分がレビュー担当者から削除されたことになります。