開発作業と展開作業のウォークスルー

このウォークスルーでは、ローカルで開発したHTMLページをエンドユーザが使用できるようにするための手順について説明します。

ローカルでHTMLツールを開発する

HTMLタブHTMLウィンドウ、およびHTML操作という3種類のHTMLツールを開発することができます。開発プロセスは、各ツールで類似しています。ここでは、カスタムの[サブミット]ダイアログであるHTMLウィンドウを例として使用します。このウォークスルーでは、HTMLタブとHTML操作がHTMLウィンドウとは異なっている点についても説明します。

[ツール]メニューで、[ツールの管理] > [HTMLウィンドウ]を選択します。

[HTMLウィンドウの管理]ダイアログが表示されます。

[編集]ボタンを使用して、Url:フィールドでローカルファイルを指定します。

この場合は、submitdialog.htmlがカスタムの[サブミット]ダイアログを表しています。

各HTMLツールで、開発マシン上のローカルファイルを指すURLが設定されていることを確認する必要があります。

Webサーバのセットアップ

  1. 開発したツールに関連付けられたファイルをWebサーバにコピーし、準備ができたら、エンドユーザがこのツールを使用できるようにします。
  2. Webブラウザを使用して、Webサーバ上のファイルを表示できるかどうかを確認します。

  3. [HTMLウィンドウの管理]ダイアログのUrl:フィールドに表示されているWebサーバにsubmitdialog.htmlファイルをコピーします。

Webサーバでページをテストする

  1. [HTMLウィンドウの管理]ダイアログの各ツールで[編集]をクリックし、URL:フィールドの値をファイルのURLからWebのURLに変更します。

  2. ツールを選択すると、変更後のURLが表示されます。

  3. Url:フィールドにhttpから始まるURLが表示されていることを確認します。
  4. これで、ツールを公開する前に、Webサーバ上に展開されたページをテストできるようになりました。

構成情報をWebサーバにコピーする

  1. エンドユーザが使用する定義が記述された構成ファイルをエクスポートします。ここでは、カスタムの[サブミット]ウィンドウを、[ワークスペースを編集]ウィンドウ、[ジョブを編集]ウィンドウ、[ストリームを編集]ウィンドウとともにWebサーバにエクスポートします。Edit Branchウィンドウはまだ開発中であるため、ローカルコンピュータに残しておきます。


  2. エクスポートした構成ファイルのコピーを作成してバージョン番号を付けます。これにより、新しいツールを段階的に追加できるようになります。

  3. 構成ファイルをWebサーバにコピーします。
  4. Webブラウザを使用して、構成ファイルのURLを確認します。

ツールをWebサーバ上に展開する

以下に示すいずれかのプロパティを使用して、HTMLツールを展開します。

  • P4VJS.HTMLWindows HTMLウィンドウ用
  • P4VJS.HTMLTabs HTMLタブ用
  • P4VJS.HTMLActions HTML操作用

    例では、コマンドプロンプトを使用してP4VJS.HTMLWindowsプロパティを設定します。

    p4 property -n P4VJS. -l
    P4VJS.HTMLWindows = http://mycompany:8787/windowtools.xml

P4Vを再起動します。

[ツール]メニューを開くと、2つのツールセットが表示されます。エンドユーザは、最初のツールセットを使用することができます。2番目のツールセットは、開発マシンで使用できるローカルなツールセットです。

ローカルのHTMLウィンドウを削除して、展開済みのHTMLウィンドウを使用することができます。

注意

P4Adminでは、接続ごとに展開されたタブやウィンドウは認識されません。ただし、タブとウィンドウを開発用のマシンからエクスポートしてユーザのマシンにインポートすることにより、タブとウィンドウを配布することができます。

また、新しいツールの開発をローカルで継続することもできます。

最初に表示される展開済みツール

エンドユーザが使用できるHTMLタブメニューは[表示]メニュー内に表示され、ローカルのタブメニューの上に表示されます。

エンドユーザが使用できるHTMLウィンドウメニューは[ツール]メニュー内に表示され、ローカルのウィンドウメニューの上に表示されます。

デプロイ済みのツールセット全体が最初に表示され、次にローカルのツールセットが表示されます。

これらのツールセット間でフォルダが共有されることはありません。

HTMLツールのショートカット

HTMLツールのショートカットは、リクエストとして処理されます。実行時に別のコマンドで同じショートカットを使用すると、対象となるツールのショートカットリクエストが失敗します。

P4V、各種ツール、HTMLツールでのショートカットのルックアップ順序は以下のとおりです。

  1. P4Vコマンドとカスタムツール
  2. ローカルで定義されたHTMLタブ
  3. ローカルで定義されたHTMLウィンドウ
  4. 展開されたHTMLタブ
  5. 展開されたHTMLウィンドウ
ヒント

P4VページでホストされているHTMLは、Chromeブラウザを使用する開発者が使い慣れているショートカットを認識できます。関連付けられているコンテキストメニューが有効になると、これらのショートカットが機能します。

 

WindowsとLinux

Mac

前へ Alt +左矢印 オプション+左矢印
先へ Alt +右矢印 オプション+右矢印
ページソースを表示 Ctrl+Shift+U コマンド+オプション+ U
検査官 Ctrl+Shift+CまたはCtrl+Shift+I コマンド+オプション+ Cまたはコマンド+オプション+ I

ローカルのHTML操作により、展開済みHTML操作が上書きされます。これは、HTML操作の展開後に、HTML操作の開発と改善を行うための仕組みです。

注意

P4Adminでは、接続ごとに展開されたタブやウィンドウは認識されません。ただし、タブとウィンドウを開発用のマシンからエクスポートしてユーザのマシンにインポートすることにより、タブとウィンドウを配布することができます。

HTMLツールへのアクセスの制御

管理者は、接続ごとにHTMLツールの可用性を制御することができます。

HTMLツールのプロパティ値は接続ごとに定義されるため、ユーザやグループごとに異なるプロパティを設定することができます。展開されたプロパティは、ポートとユーザによって定義された特定の接続にのみ適用されます。

エンドユーザが別の接続を確立すると、そのユーザは別のHTMLツールにアクセスできる場合もあれば、どのHTMLツールにもアクセスできなくなる場合もあります。