ファイルをマージする

P4Mergeにより、 2つのテキストファイルを共通のベースファイルと比較して差分を検出し、 マージ結果ファイルに含めるテキストを選択することができます。紫色のアイコン (ファイル1)は、 他のユーザが編集したファイル(theirファイル)に関連付けられ、 そのファイル固有のテキストが紫色の帯状に強調表示されます。緑色のアイコン (ファイル2)は、自分が編集したファイル(yourファイル)と関連付けられ、 最初のファイルではなく2番目のファイルにあるテキストが緑色の帯状に強調表示されます。 ベースファイルは、黄色のアイコン (ベースファイル)で表示され、 黄色の強調表示は、そのテキストが他のファイルではなくベースファイルに含まれていることを示します。

ウィンドウの上半分には、P4Mergeによってベースファイルが表示されます。 ベースファイルは、マージされるリビジョンの変更された2つのバージョンに囲まれて表示されます。ウィンドウの下半分には P4Mergeによりマージ結果ファイルが表示され、 チェックインするテキストを選択または入力することができます。下記のように変更を行ったら、 P4Mergeを終了する前に必ず変更内容を保存してください。

P4V内のファイルをマージする方法については、『P4Vユーザガイド』の「ファイルのマージおよびファイルの衝突を解決する」を参照してください。

ファイルをマージするには、以下の手順を実行します。

  1. [ファイル] > [新規マージまたは比較]に移動します。
  2. [マージ]タブ上の、[ファイルを選択]ダイアログでベースファイルを指定して、マージする2つのファイルを指定します。

  3. [OK]をクリックします。

    P4Mergeは、ベースファイルを中央に、それぞれのパネルで各ファイルを表示します。下部のパネルはマージを実行した後のファイルを表示します。すべてのファイルがマージされて、1つに反映されたファイルを表示します。

diffをナビゲートする

個々の差分を前後に移動、または特定のテキストや行を検索するには、 下記のリストのツールバーボタンをクリックします。

次のdiffに移動

[次のdiffに移動]アイコン

前のdiffに移動

[前のdiffに移動]アイコン

テキストを検索

アイコンを検索

行番号に移動

行アイコンに移動

テキストをマージする

ファイルをマージするには、いずれかのファイルからテキストを選択するか、 マージ結果ファイルに直接変更内容を入力します。

テキストのまとまりを選択する

ファイルの内容全体を選択するには、 マージダイアグラムの対応するアイコンを下記のようにクリックします。

ファイルダイアグラム

テキストのまとまりを1つ選択するには、 下記のようにまとまりの右側にあるボタンをクリックします。

以下の各ボタンは、テキストの元の場所と、 テキストの変更方法を示します。

ベースファイル

ベースファイルのテキスト

ファイル1

theirsとベースで同じ。

ファイル2

yoursとベースで同じ。

theirに追加

theirファイルに追加されたテキスト。yoursまたはベースのどちらにもない。

yourに追加

yourファイルに追加されたテキスト。theirsまたはベースのどちらにもない。

theirから削除

theirファイルから削除されたテキスト。

yourから削除

yourファイルから削除されたテキスト。

yoursとtheirsが同じ

yoursとtheirsで同じだが、ベースとは異なる。

yoursとtheirsに追加

yoursおよびtheirsの両方に追加。

yoursとtheirsから削除

yoursおよびtheirsの両方から削除済み。

こらのボタンは切り替えることができます。1回クリックすると、 対応するテキストが選択され、もう一度クリックすると、選択が解除されます。

P4Mergeで変更が多すぎて必要なボタンが表示できない場合、次のボタンが表示されます。 展開これをクリックすると 詳細が表示されます。

大きなファイルで作業している場合は、サポートナレッジベースの記事「50,000行を超えるファイルを比較する際に比較結果を向上させる」を参照してください。

ヒント

構文強調表示を利用できます(バージョン2020.2以降)。構文強調表示ボタンをクリックして、機能のオンとオフを切り替えます。

サポート対象の300以上の言語の一覧はhttps://kate-editor.org/syntax/でご確認ください。

テキストを編集する

マージ結果ファイルのテキストを編集するには、 下部パネルのテキストをクリックして変更内容を入力します。手動で編集されたテキストは、 次の例にある中央のまとまりのように、 グレーで強調表示されます。