p4 changes

サブミットされたチェンジリストと作業中のチェンジリストのリストを出力します。

p4 changelistsコマンドは、p4 changesコマンドのエイリアスです。

構文規則

p4 [g-opts] changes [-i -t -l -L -f] [-c client] [ -e changelist#][-m max] 
                     [-r] [-s status] [-u user | --me] [[FileSpec][revSpec]]

説明

p4 changesにより、サブミットされたチェンジリストと作業中のチェンジリストの リストを表示することができます。引数を指定せずにp4 changesを実行すると、 すべての番号付きチェンジリストが表示されます。(デフォルトのチェンジリストは表示されません)

デフォルトでは、各行の形式は次のとおりです。

Change num on date by user@client [status] description

-tオプションを使用してそれぞれのチェンジリストの時刻を表示する場合、 各行の形式は次のようになります。

Change num on datehh:mm:ss by user@client [status] description

statusの値は、そのチェンジリストが pendingまたはshelvedの場合にのみ表示されます。 descriptionは、最初の31字に制限されますが、 -Lオプションを指定すると最初の250文字、 -lオプションを指定すると全テキストが表示されます。

ファイルパターンを引数として指定すると、そのパターンに一致するファイルに 影響を及ぼすsubmittedまたはpendingのチェンジリストのリストが 表示されます。

ファイルパターンには、リビジョン指定子およびリビジョン範囲を含めることができます。

  • 指定したクライアントワークスペースまたはユーザによって作成されたチェンジリストのみに出力を制限するには、 -c clientまたは-u userオプションを使用します。
  • 指定したstatus値(pendingshelved、またはsubmitted)の チェンジリストのみに出力を制限するには、 -s statusオプションを使用します。
  • 指定したチェンジリスト番号以上の変更のみに出力を制限するには、 -e changelist#オプションを使用します。

分散構成環境の場合、エッジサーバ上で作業状態または保留状態になっている変更は、 別のサーバでp4 changesコマンドを使用して表示することができます。

管理者は、-fオプションを使用して制限付きのチェンジリストを 表示することができます。

オプションとファイルパターンを組み合わせることにより、表示されるチェンジリストを 制限することができます。

ヒント

-m maxオプションを使用して、maxオプションで指定された件数の 変更のみを出力することもできます。

p4 changes -m 5と指定すると、最新の変更が5件表示されます。

表示順序を逆にして、古い変更から順に表示する場合は、-rオプションを指定します。

p4 changes -r -m 5と指定すると、最も古い変更が5件表示されます。

注意

グローバルオプションの「-u」(「グローバルオプション」を参照)の動作は、「p4 changes -u」コマンドで使用される「-u」オプションの動作とは異なります。

$ p4 -u bruno changes -u gale

上記の「p4 -u bruno」の部分では、現在のユーザを「bruno」に変更するためのグローバルオプションが使用され、「-u gale」の部分では、 「gale」というユーザが行った変更のリストを表示するためのグローバルオプションが使用されています。

オプション

-c client

指定したクライアントワークスペースによって行われた変更のみを一覧表示します。

-f

制限付きの変更を表示します(admin権限が必要です)。

-i

指定したファイルに反映されたファイルに影響を及ぼしたチェンジリストを含めます。

-l

各チェンジリストの説明のテキストをすべて含めて、 長い出力形式で一覧表示します。

-L

各チェンジリストの説明を250文字で切り捨て、 長い出力形式で一覧表示します。

-m max

一番大きい番号からmax件までの変更だけを一覧表示します。

-r リストの順番を逆にして、最も新しいものが先頭ではなく、最も古いものを先頭にします。

-s status

チェンジリストに対するリストを、指定の状態(pendingsubmitted、 またはshelved)に限定します。

-t

各変更の日付に加えて時刻も表示します。

-u user

指定したユーザによって行われた変更のみを一覧表示します。

--me

-u $P4USERと同義

g-opts

グローバルオプション」を参照してください。

使用上の注意点

ファイル引数でリビジョン指定子を使用できるか? ファイル引数でリビジョン範囲を使用できるか? 最低限必要なアクセスレベル

はい

はい

list

  • p4 changesが複数のファイル引数を伴って呼び出されると、 各引数に影響するチェンジリストの集合が個別に評価されます。 最後の出力は結合もソートもされません。 その効果はファイル引数ごとに1回ずつ、p4 changesを複数回呼び出したときと 同じになります。
  • p4 changesコマンドでファイルを指定しなかった場合、 パブリックな変更なのか制限された変更なのかに従って出力が制限されます。 制限されたsubmittedタイプの変更またはshelvedタイプの変更の場合、 その変更の所有者とlist権限を持つユーザ以外、 その変更を表示することはできません。制限されたpendingタイプの変更(ただし保留解除された変更)は、 その変更の所有者だけが表示することができます。
  • p4 changes myfile#haveを実行すると、計算フェーズ中は、 ロックされていないdb.haveテーブルへのアクセスが実行されます。

p4 changes file.c#3 バージョン番号が#1、#2、#3のファイルに関連するチェンジリストが表示されます。
p4 changes file.c#3,6 バージョン番号が#3、#4、#5、#6のファイルに関連するチェンジリストが表示されます。
p4 changes -e 800 file.c チェンジリスト番号が「800」以上のチェンジリストが表示されます。

p4 changes -m 5 //depot/project/...

ディレクトリprojectのファイルを1つでも含む、サブミット済、作業中、 または保留状態のチェンジリストのうち、最新のもの5つを表示します。

p4 changes -m 5 -c eds_elm

クライアントワークスペースeds_elmから、サブミット済、作業中、または保留状態のチェンジリストのうち、 最新の5件を表示します。

p4 changes -m 5 -s submitted -u edk

ユーザ「edk」がサブミットしたチェンジリストのうち、最新の5件を表示します。

p4 changes file.c@2010/05/01,2010/06/01

クライアントビューを介してディポへマッピングされた、ファイルfile.cを含むすべての チェンジリストのうち、日付が2010年5月のものを表示します。

p4 changes -m 1 -s submitted

最新のサブミット済みチェンジリストのチェンジリスト番号を示す1行を出力します。

p4 changes @2011/04/01,@now

2011年4月1日から現在までにサブミットされたチェンジリストをすべて表示します。

p4 changes @2011/04/01

2011年4月1日よりも前にサブミットされたチェンジリストをすべて表示します。

p4 changes -r -m 1 //depot/project/branch/...

指定されたブランチに最初の変更を表示します。

関連コマンド

作業中チェンジリストをサブミットする

p4 submit

新しい作業中チェンジリストを生成する

p4 change

特定のチェンジリストに関する詳細なレポートを読み込む

p4 describe