Helix Coreサーバ管理者ガイド (2020.1)

代替サーバの定義

ターゲットサーバの負荷を軽減させるために、Helixブローカがユーザの要求を代替サーバにリダイレクトする場合があります。 これらの代替サーバは、対象のターゲットサーバに接続されているレプリカ(またはブローカ、プロキシ)である必要があります。

レプリカサーバのセットアップと構成について詳しくは、複製を参照してください。 ブローカはメタデータ専用のレプリカと、メタデータとバージョンファイルの両方にアクセス可能なレプリカの両方で動作します。

ブローカコンフィギュレーションファイルで定義可能な代替レプリカサーバの数は制限されていません。

代替サーバを指定するための構文を以下に示します。

altserver: name { target=[protocol:]host:port; }

以下に例を示します。

altserver: rep_18310 { target=10.5.10.118:18310; }
altserver: rep_18320 { target=10.5.10.118:18320; }
altserver: rep_18330 { target=10.5.10.118:18330; }

代替サーバに割り当てられた名前はコマンドハンドラの仕様で使用されます。 詳細については、「コマンドハンドラの仕様」を参照してください。

集中認証サーバで動作するように代替サーバを設定する

代替サーバでは、ユーザはコマンドの実行時に自身を認証することが要求されます。 このため、Helixブローカは集中認証サーバ(P4AUTH)およびバージョン2007.2以降のHelixサーバと共に使用する必要があります。 集中認証サーバのセットアップに関する詳細については、『認証サーバとチェンジリストサーバ』を参照してください。

集中認証サーバと共に使用すれば、1つのp4 loginリクエストで、Helixブローカの構成におけるすべてのサーバに対して有効なユーザ用チケットを作成できるため、ユーザは一度にすべてのサーバにログインすることができます。 Helixブローカは、ターゲットサーバによって与えられたチケットが、すべての代替サーバに対して有効であると見なします。

ブローカコンフィギュレーションファイルのターゲットサーバが集中認証サーバである場合、targetパラメータに割り当てられた値が代替サーバマシンのP4AUTH設定と正確に一致する必要があります。 同様にブローカコンフィギュレーションファイルに定義されている代替サーバが集中認証サーバとして使用されている場合、代替サーバのtargetパラメータに割り当てられている値が他のサーバマシンのP4AUTHの設定に一致する必要があります。